子どもを夫に見てもらい、その間に歯医者に行く。上の奥歯の頬側という非常に見えにくい場所に問題があり、今ついている詰め物を一度はずして見てみましょう、ということに。この日の担当医師は独り言の多いタイプのようで、口内で器具をカチャカチャやりながら常にぼそぼそとつぶやいていた。「うーん、だめか」「うまくいかないな」「ああ、もうちょっとでいけそうなんだけどなあ」……。先生、全部ばっちり聞こえてます。「うまくいかないな」とか、そんなネガティブな内容を聞かせないようにしてよ。こっちは大口を開けたまま身をまかせるしかない状態、不安にさせないでちょうだい!
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その後も、「だめだ」「いけるか? いけるか?」「お、よしよし」などと先生のつぶやきはおさまらず。途中、「子守をしている旦那さんのためにも!」と言ったので、何を言い出すのかと思わず笑ってしまった。口を開けたまま、フガッ、ってなったわ。旦那さんの前に、まず目の前の患者である私のためによろしくお願いしたい。頼むよ…!
つぶやき多めながらも処置は手早くて、詰め物をはずした場所に新しく仮のふたをして今日のところは終了。ところが、帰宅して30分後くらいに処置した場所を舌先でさわってみると、あれっ、何か変。ふたがはずれている気がする。あるべきものがあるべき場所にないような、奥歯にこんな空洞があっていいものか?というような。こんなんじゃ食べたものがなんでもかんでも詰まってしまう! すぐに電話をして、再び見てもらうことになった。
……見てもらった結果、「問題ありません、しっかりついてます」とのこと。あ、そうでしたか、これで正解なんですか。お手数かけましてすみません。長年連れ添った詰め物と、今さっきつけた仮のふたと、高さや大きさや感触が違うせいであわててしまったよ。恥ずかしい。
改めて帰宅し、とりあえず現時点では問題なしという安心感を得たことなのでおやつタイム。ねっとり甘いようかんで虫歯菌を挑発!というわけではないけれど、奥歯に詰まらぬか少々気にしつつもおいしく食べましたとさ。
とらやのようかん「おもかげ」。黒糖の味が、濃い!