4月最後の木曜日、ということは平成最後の木曜日。平成もあと一週間か!写真は2日前に近所で見た桜、この木だけまだまだ見頃だった。
さて、このところ私の心を占めていたのが子どもの初節句問題。2月に男子を出産後、慣れないお世話で心身とも精いっぱいで節句のことをすっかり失念していた。4月になり「ああ、5月5日は男の子の節句か」と薄々気づいていたものの、「時間もないことだし、節句のお祝いは来年改めてってことでいいか」と思っていた。伝統行事系は全部を頑張らなくてもいいや、ここぞと思うものだけコンパクトにやっていくスタイルで。
しかしそのうち両家の親から「飾りはもう用意した?」「記念撮影をするとき声をかけてね」的なコメントが出始め、来年でいいやと思っていた私もネットやら何やらで「初節句というのは子が誕生して初めての節句です、日が浅いからといって来年にしないこと」という当然の記述を見るにつけ、そうだよなあ、子の成長を願う意味なんだから後回しにするのは違うよなと思うに至る。
そうなると形として飾りものが必要なわけで。室内用の小さなこいのぼりでも買おうかなと調べたところ、五月飾りの種類を今になって初めて知った。
内飾り=兜または鎧。男子の無病息災を願うもの。
外飾り=こいのぼり。男子の立身出世を願うもの。
両方飾るのがベターだが、どちらか片方だけなら内飾りを選ぶべし。
ということだった。こいのぼりだけという考えはナシってことか。鎧飾りは大きいし見た目もゴツいので、せまい我が家には置きづらい。となると兜だな。リサーチのため店に行ったりパンフレットを見たり、この時点でもう4月20日くらい。5月5日が迫っているので早く選ばなくてはという焦りが…。しかし兜というアイテムへの興味や知識が少ないため、モノを見ても良し悪しや相場がよくわからないのだった。
よくわからない以上、材質や武将の種類(徳川家康タイプとか上杉謙信タイプとか)にこだわるのはやめた。重視したのは
・コンパクトなサイズ(飾るつもりの場所に奥行きが合致すること)
・飾りやすく、片付けやすい
次に迷ったのが、ガラスケースに初めからすべてが収まっているタイプか、「収納飾り」といって箱型の台座に自分で飾り付けるタイプ(収納時は台座の中に飾りをしまえる)か。
◆ガラスケース
メリット=ほこりがつかない、飾り付けの手間がない
デメリット=ケース代が高くなる、通気性が悪いのでカビることがある
◆収納飾り
メリット=台座にしまえるので場所を取らない←ガラスケースも同じでは?
デメリット=ほこりがつく、飾り付けの手間が少々ある
事前に思いつくのはこれくらい。飾り付けや手入れの手間はできるだけ省きたいのでガラスケースタイプが良さそうだなということで、それからはもうネットでAmazon楽天人形店のページを見まくること数時間。このタイミングなので納期の早さが重要、そして予算感も非常に重要だ~。デザイン面は完全に私の趣味だけで選択。銀よりは金のほうがカッコいいなとか、額の飾りはこっちのほうが強そうだなとか、あごひも(?)の結び方はこれが素敵だなとか。武具の知識はないが、数をたくさん見ているうちに「なんとなく好みの兜」が浮かび上がってくるのであった。
条件面でベストな一つを絞ってネットで注文。我が子の初節句という記念すべき事項なのに実物を見なくていいのだろうかという思いもあるが、そもそも節句に重きをおいてなかったよな、私。モノが届くまでドキドキだけど、Amazonのレビューには好意的な評価が多かったから信じてる。
兜は手配できたから、あとは何だ、こどもの日といえば柏餅とか、ちまきとか? 乳児は食べられないから私と夫のぶんを用意しようかな~と思っていたら、夫より「5月5日は飲み会の予定」と申告あり。えっ? 物言わぬ乳児を見つめつつ、金ピカの兜を前に、母一人が柏餅を食らうこどもの日ってことですか? 何か違う、何か面白いことになってる……。まあいいわ、今回もこれからも、やれるスタイルでやるってことで。お祝いの形はどうあれ、ともかくすくすくと育っておくれ。