バルセロナ3日目、晴れ。ホテルの朝食は毎日同じブッフェだけれど結構立派でうれしい。パンもフルーツジュースも種類豊富、ハムもサラミも卵料理もいろいろ。
目覚めたとき、寝る前に唇に貼った保護シートははがれかけていた。貼っていた部分の膿はよくなった気もするけど、ガサガサのかさぶたは下唇だけでなく上唇にまで及んだ。すべてがかさぶた化し、乾燥し、はがれ落ちればそれが完治のときなのだと思うことにして、今日はもう保護シートを貼らぬことにする。が、唇の見た目がひどくて人目が気になるのでマスクは必須。しかしこれが持ち合わせていた最後の1枚、街の薬局で探しても日本にあるようなマスクって売ってないんだよね、マスクってよほどの重篤患者がするもの、みたいな立ち位置らしい。大きくて値が張る結核用ハイテクマスク(医療関係者であるMちゃん談)は売っていたけれど、さすがに街歩きには向かない。
朝食後、高級アパートとしてガウディが設計したカサ・ミラに向かう。日本語のオーディオガイド付き。入館時には持ち物検査があるのだけれど、スタッフのおじさんに「マイケル・ジャクソン!」と言われる。何ごとかと思ったら私のことで、この日の私は白シャツに黒パンツに黒い帽子、そして白いマスク姿なのだった。マスクしてる人なんてほかに皆無だからな。サービス精神旺盛な私はムーンウォークもどきを披露しおじさんを大喜びさせた。やった。
世界遺産でありながら今も現役の賃貸住宅であり住人がいる。観光客は邸内の一部と屋上テラスを見学できるんだけど、こんなにも人の出入りがある家なんて落ち着かないだろうなあ。外観もテラスも屋内装飾も曲線だらけ(昨日のグエル公園みたい)、建築当時は奇抜で醜悪な建物だという評価が大勢だったそうだ。
カフェで一休みし、カサ・ミラのあるグラシア通りから少し入った路地で靴や雑貨や服を見て歩く。目的のないこういうぶらぶら歩きが楽しいんだよね。
午後、これもガウディ建築であるカサ・バトリョへ。カサ・ミラと同じグラシア通りに建ち、海をテーマに増改築を繰り返したという特徴的な建物。入館時にスマホサイズの液晶モニタを渡され、室内でかざすとARで動画が見えるという仕掛けになっていた。当時の調度品とか見どころとか。これはいい試み。
青いタイルを濃淡のグラデーションで敷きつめた吹き抜けの壁。きれいだった。
至るところウネウネと波打っておりカラフルできらきらでほかに類を見ないような意匠だらけ、ガウディ炸裂!って感じだった。カサ・バトリョ、とても好きだった。
この日の夜は2年前にも訪れた人気のバル、セルべセリア・カタラナへ。17時過ぎ、並ばずスッと入れた(ラッキー!)。
唇が痛くてかゆくて不自由なんだけど、お腹はすくし美味しいものは食べたい。カウンターに座り、メニューを見ながら&ショーケースを指さしながら注文する。サングリア、アンチョビ、オリーブ、生ハム、パン・コン・トマテ(ニンニクとトマトの香りをつけたパン。超美味しい)。
私とMちゃん、メニュー表を見ながら「アスパラガスとマッシュルームが食べたい」「cuttlefish って何のことだろう」と話していたら、日本語のわかるスタッフが「イカだよ」と教えてくれた。そして「キノコ4種とアスパラと生ハム炒め」をおすすめしてくれたうえ、ここにイカも入れて作ってくれたのだった。わお。
メニューにはない、イカ入りの特製バージョン。美味しかった!
店を出て、本当は朝に行くつもりだったコロンブスの塔を目指すつもりだったけれども買い物欲が出てきて楽しくなったのでコロンブスは延期。ストールやワンピースを買ってよい気分になる。一方、初日に買った地下鉄の10回券を3回分しか使ってないのに紛失。涙。
夜、ライトアップされたカサ・バトリョも素敵でした。明日はRenfeに乗ってモンセラットという街まで。(旅行日2016.9)
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