バルセロナ6日目、滞在最終日。ホテルのチェックアウトは正午なので、荷物は部屋に置いたままホテルからすぐ近くにあるコロンブスの塔へ。先日乗車したツーリストバスのクーポンを見せると入館料が割引に。
塔の高さは60mで、先端にはアメリカ大陸の方角を指したコロンブス像がある。案内のおじさんとMちゃんと私、3人乗ったらいっぱいの狭いエレベーターで展望台まで上る。「このエレベーターはバルセロナで一番古いものだよ」とおじさん。
展望台からは360度の景色が見える。海も山も街も一望。
直下をのぞき見るとこんな感じ。ちょっとこわい。
塔を下り、郵便ポストに絵はがきを投函。スペインのポストは鮮やかな黄色です。日本あてのはがきが到着したのは2週間後、どんな消印が押されるのか楽しみにしていたけれど消印はなかった。なぜ? 押さないのが通常なの? 仕組みが謎。
さて、昨日までの観光でガウディまみれになった私たち、今回最後の訪問はグエル邸へ。ガウディが友人でありパトロンであるグエル氏のために建てた邸宅なのだが、中の様子をほぼ知らないまま見学。行ってみたら、これが非常に好きだった。行けてよかった、最後にとっといてよかったと思った。
外観。外壁の色合いや金属の装飾が、どこかダークネスな印象。
ステンドグラスの色使いも。
細部の装飾の精緻さ。ゴテゴテだけど悪趣味の一歩手前っていうか。
圧巻はこちら、中央サロンの天井。厳かで壮大、でもなんとなくまがまがしいような緊張感もあって目を奪われた。上部の丸いのは採光用の穴。とにかく雰囲気が独特。
その一方、屋上に上がると一気にカラフルでポップな装飾が登場して、ああ、サグラダ・ファミリアやグエル公園で見たガウディらしいモチーフだなと。
煙突の一角にはトカゲの飾りという遊び心も。地下から屋上までを見て回って、ふと「今回見たガウディ建築でここがいちばん好きだわ」と口にしたら、Mちゃんがハッとした顔で「私もそう思った! 今まさにそのとおりの言葉を言おうとしてた」だって。
ミュージアムショップに寄っていたら時間がぎりぎり。ホテルに戻って荷物をまとめて12時になんとかチェックアウト、そしてメトロとRenfeでイルプラット空港へ。とにもかくにも帰国したらまず一番に皮膚科に行くのだ。バルセロナ滞在中、私がスマホでもっとも検索したのは地図でも観光情報でもなく、口唇炎&口唇ヘルペスのことばかりだった。唇の状況を見るに、おそらくこのどちらかではないかなと。帰りの飛行機でもずっとマスクをしていたのだけど、なにせ機内食がつらくてね……。かさぶたがガチガチに固くて口の開閉が困難かつ痛い。唇をふいたり濡らしたりがイヤなので食事も飲み物もできるだけ断る。しかしお腹はすくので、仕方なしに口を薄く平たく開けて細切れにしたものをだましだまし食べるという、もうこれは地獄の修行よね。
ドバイを経由し、関空に降り立ち、新幹線を乗り継いで自宅に着いたのが23時。翌日起きたら口の上に石でも乗っているようなズーンとした重さと固さがあり、唇をめぐる戦いはこのあと数ヶ月続くことになるのだった。気がかりな仕事を持ち越した状態での旅行は精神的によくないなあと、まあ当たり前のことなんだけども身体で思い知ったわ。
それでも、スペインは何を食べても美味しいし誰もが気さくで過ごしやすいというのは2度めの今回もそうだった。またきっと行きたい。おみやげ写真を見返しつつ、3度目の訪問を夢見ています。左下の魚の缶詰、2年半が経った今も家にある。賞味期限はまだ大丈夫、のはず。。。以上、バルセロナ旅行記、終わり。(旅行日2016.9)
▼バルセロナ旅行記01の記事はこちらです
21 地球の歩き方 aruco スペイン 2019~2020 (地球の歩き方aruco)
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド・ビッグ社
- 発売日: 2018/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る