バルセロナ2日目、晴れ。起床時の唇の状態は極悪。ネットで調べた唇の保護用シートを求めて薬局へ。店員さんに商品画像と唇を見せたらすぐに理解したようで私がほしかった商品を出してきてくれた。半透明の薄いシートをその場で唇に貼る。この症状に対してこれでいいのか、効くのかどうかは謎だけれども気持ちの問題だ。
ガウディ建築のグエル邸がある通りを過ぎ(こちらの見学はまた別日程で)ランブラス通りを進み、ツーリストバスに乗るためカタルーニャ広場へ。青・赤・緑の3ルートのうち青ルートのバスに乗車する。2階席はいい感じに風があたって気持ちよい。2年前にバルセロナに来たときと同じ、男性音声による微妙なイントネーションの日本語オーディオガイドを聞きながら街をめぐる。
建造中のサグラダ・ファミリア、これも見学はまた別の日に。
グエル公園最寄りバス停で下車し、けっこうな急坂を登って公園に到着。どのガイドブックにも載っている超有名なトカゲ像(噴水になっている)が想像より小さくて、私としては衝撃的だった。トカゲ写真を撮りたい人で周囲は大にぎわい。グエル公園は当時の未来都市型住宅街として造られたのだけれど、独創的すぎたのか誰も買い手がつかないまま(せつない)今は公共公園になっているという場所。
不思議な角度の回廊、曲線だらけのベンチやテラス、お菓子みたいな家。確かに、まじめな住宅というよりはテーマパークのようだった。見どころいっぱいで楽しいが暑い中を歩き回ったので疲れた。唇のシートはすでに浮いてきてるしさ。
再び青ルートのバスに乗り、途中で赤ルートに乗り換え、海辺で緑ルートに乗り換える。これでほぼ全線走破。バス内で得た好情報は、コロンブスの塔に登ることができるということ(外から観るだけかと思ってた)、そのそばにバルセロナ中央郵便局があるということ(どこに行っても郵便局ラブ)。
乗り換えの合間にはカフェで生ハム入りバゲットとカフェ・コン・レチェ(ミルクコーヒー)を食べた。これぞスペイン!と私が思っている組み合わせなんだけど、がっちりかみごたえのあるバゲットのせいで唇はもうボロボロだ。
バスを降りゴシック地区をぶらぶら。カテドラル(上の写真)の前で自撮りをしようと一生懸命iPhoneをかざしていたら、通りすがりのお姉さんが写真を撮ってくれた。で、その写真をプリントしようと、その直前にたまたま見つけていた写真プリント機のある店へ。しかしケーブルにiPhoneをつないでも機械はまったく反応せず、何の対応もしようとしない店員を呼ぶと「使えないわよ」というつれない答え。いやいや、使えない機械をそのまま店頭に置いとくなよ!と憤りを覚えるも、ここはスペインなのだった。小さいことは気にするなの精神なのだろう、たぶん。
カテドラルは見学フリーの時間帯だった。お金を入れると自動点灯する電子ろうそくに10セントを投じる。ポワッと灯るろうそくに願うのは、もちろん「唇が治りますように」。
あれこれ見て回るうちに夜ごはんの時間。ガイドブックに載っていたよさげなバルを目指すも、現地に行ってみると別の店になっていた。あららどうしようかなと思ったものの、店員さんが出てきて英語でメニューの説明をしてくれて、やはり接客にはこういう愛想や努力が必要よ、と思ったわ。プリント機の店員に言ってやりたいよ。ピンチョスやらパエリヤやら数十種類のカウンターメニューがブッフェ式、飲み物は別料金で注文。私はサングリア1/2リットルにした。炭酸の具合がちょうどよくておいしかった。隣席のお客さん、ネイルもリップも真っ黒なメイクをしていて、唇に悪そう!と思った。いらぬお世話だろうけれども。
▼バスから見る風景。ツーリストバスは本当におすすめ。定額で乗り放題、山方面も海方面も連れて行ってくれる。オーディオガイドでは歴史的背景や耳寄り情報を教えてくれるから、それを聞いてから現地観光すると「なるほど!」感がある。(旅行日2016.9)
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