旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


人に甘えず、ラテは甘く、自分を甘やかす

スタバの「さくらラテ」が好きすぎる。期間中に何度も通って飲んでいる。こないだのあたりレシート(記事はこちら)1000円までどんなドリンクも無料になるけど、そうそう高額なものを作るのも意外と難しい。

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グランデサイズ・ソイキャラメリーさくらチョコレートラテ 550円
エスプレッソショット 50円
+チョコレートチップ 50円
+エクストラホイップ 無料
+エクストラシロップ 無料

もりもりにしたつもりだけど、これでもやっと650円だもんね。エスプレッソを追加したいけれども合うのかな、どうかなと思って、レジのお兄さんに聞いてみた。美味しくなりますかね?って。そしたらお兄さんの答えが、

「甘えが苦手な方にはおすすめですよ」。

……甘え。確かにいま、甘えって言った。お兄さんは慌てて「甘えじゃないですね、甘いのが苦手な方、ですね」と言い直していたが、いやいや間違ってないよ。私は確かに人に甘えるのが苦手。よくわかったね。甘いものは大好きなんだけどね!

お兄さんに甘えて(?)エスプレッソを追加。他にもあれやこれやと追加し、ドリンクが出てくるカウンターに移動する。そしたら今度は、さあ今から私の分のドリンクを作ろうとカップを手に取ったお姉さんが、「お客さまー」と声をかけてきて、「シロップを追加とのご注文ですけれど、これ、通常は2ポンプ入れるところを倍の4ポンプ入れることになりますので、かなり甘くなりますけれどよろしいですか?」と。ポンプという単位の具体量がわからないけれども、一言断っておきたいくらい甘いらしい。さらに、「チョコレートチップも入りますので、か・な・り、甘いですよ!」と。大丈夫、心配無用。さっきも言ったように(言ってないけど)、甘えるのは苦手だけど甘いのは大得意なのでね。

シロップを4ポンプというのは、作業としてもちょっと大変な様子であった。お姉さん、見たことないくらいの激しさでカップを揺らしていたもの。あの動きは何だろう、エスプレッソと、大量のシロップ(サラサラではなくトロリとしてるんだろうな)を混ぜ合わせるためなのかしら。さんざん混ぜた挙句、「シロップが底に沈んでいるので、飲んでいる途中で混ぜてくださいね。そうすれば、後半で甘すぎるということもなくなりますから」とのアドバイス。ここまで予防線を張るとは、いったいどんだけ甘いの!

期待を募らせて飲んだわけですよ、ソイキャラメリーさくらチョコレートラテ、いろいろ盛り。感想はシンプル、「濃いっ!」思わず、うっ、て喉が鳴るほどである。

牛乳の代わりに豆乳にしたので、そのぶん味も口当たりも濃厚。追加したエスプレッソの苦みが濃い。シロップが普通の2倍だから、確かに香りも甘みも非常に強い。そしてチョコレートチップ、これもまた、甘みと苦みを添えるのに一役買っている。いやあ、なにしろ濃いわ、そして甘いわ。しかしこれは美味しい! めちゃくちゃカロリー高そうだけど。

これを飲みつつ読んでいたのは、太宰治の『人間失格』。主人公に対してはただの甘ったれじゃないの?って言いたくなったけれど、このあと気づいたらスタバでうとうとしており、帰宅した直後にお腹が痛くなってうめき苦しみ、そこで力尽き、床に転がったまま寝てしまった私であった。なんというか、まさに、人間失格