山梨県へ、桜を訪ねる旅の続き。(同日に行った「神代桜」はこちら)
JR日野春駅から再び中央本線に乗って今度は韮崎へ。ここ韮崎には、小高い丘に立つ有名な一本桜「わに塚の桜」があるのである。駅から桜まで3kmほどを、またしても黙々と歩く。車もあまり通らない裏通りのような道で、ほかに歩行者の姿はほとんどなし。日差しがなくて空気が冷たくて、マフラーをぐるぐると巻いて進む。
このような道をとぼとぼと歩く。途中でiPhoneの地図が起動しなくなってしまい心細い
不意に見える桜! 田んぼの一角にニョキッと
午前中は晴れていたものの午後になって雲があつくなってしまった。条件がよければバックに八ヶ岳が見えるのだがそれはかなわず。しかし、薄灰色の空の下にたつ桜は、それじたいがうすぼんやりと発光しているような存在感があって、これはこれでやはり美しいのだった。
桜のあるところにカメラマンあり。晴れ間を狙って待機しているそう。後ろで聞いた会話によると、早い人は午前4時から陣取っているそうな!!
韮崎駅のすぐそばにあるパン屋さんでパンを買って食べて、あとは鈍行で静岡に帰る。中央本線、身延線、東海道本線をひたすら揺られて4時間。寝て、本を読んで、寝る。この日はぜんぶで18km歩いた。我ながら元気だなあ。春の盛りの、1日旅でした。