旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。



山梨、青空の下で神代桜は満開

山梨県北杜市にある日本最古の桜「神代桜(じんだいざくら)」を訪ねる春の旅。JR中央本線日野春駅で下車し、片道60分をてくてく歩く道のりはこちらの記事をどうぞ。

樹齢2000年というその桜は、実相寺(じっそうじ)というお寺の境内にある。

f:id:lovestamp:20180524112123j:plain

桜の木の多い寺で、山門をくぐると今がちょうど花の盛り。

f:id:lovestamp:20180524112137j:plain

参道には、明るいひざしに花の影

めざす神代桜はどこかしらと進んでいくと、本堂の奥に一目見た瞬間にハッと息をのむような存在感の巨木があって、誰が見てもそれはもう「神々しい」という表現がぴったりのたたずまい、まったく目を離すことができず吸い寄せられるように近づいていったのだった。

f:id:lovestamp:20180524112202j:plain

満開! 訪れたのは3月30日で、満開期間は3月28日から4月4日だった。

f:id:lovestamp:20180524112214j:plain

幹のアップ。後ろの人の姿から、この木の大きさを想像すべし。

神代桜は「エドヒガン」という種類の桜で、これは長寿かつ巨木になる品種。一時期、木が衰えたために土を入れ替えたり、幹の上部に屋根をつけたり、数千万円と数十年をかけて回復を試みたところ元気を取り戻し、今はたくさんの支柱に支えられながらもこうして毎年たくさんの花を咲かせている。

古い木にはこういう物語があるから好きだ。「この桜を死なせるわけにはいかん」という人間の念が入って、手が入って、後世まで長く長く続きますようにという祈りがこめられているところに惹かれる。その祈りが桜を生かしているように思えて、それだからなのか、古木の美しさには凄まじささえ覚える。若いソメイヨシノの並木とかにはないんだよね、この凄まじさが(それはそれできれいだけど)。

f:id:lovestamp:20180524112240j:plain

遠くから全体を見たところ。

この日はこのあと曇り空になってしまったが、ひとときの青空の下で神代桜を見られたことは本当によかった。満ち足りた気分になって、また60分を歩いて日野春駅へ戻る。山梨の桜めぐりはこれで終わりではない。再び中央本線に乗り、次はもうひとつのお目当てである「わに塚の桜」へ。