今日は、個人的にとても頑張ってえらいぞ私!という出来事があったので、自分へのねぎらいの意味で金沢市寺町の「坂の上ベーカリー」に行った。大好きな店。もうどうしようもなく、この店のあんバターが食べたくなったので。
売り切れてたらどうしよう…と思いながらのぞいたところ、ありました、あんバター。
いつものとおり気さくすぎる店員さんが、こちらが聞く前からすべてのパンの説明をしてくれる。話を聞くとそそられて、ぜんぶほしくなってしまう。危険。中段左のコッペパンは、そのままでもいいし、この場でチョコクリームをはさむこともできると。それはもちろん、はさむでしょう。
「多めにはさんでおきました」と言われたチョコクリームパンと、お目当てのあんバター。チョコクリームは濃厚で、カスタードクリームのようにもったりした質感。パンの体積より多いのでは?というくらいたっぷり入ってた。
そして念願のこちら、正式名称は「たろうのあんぱん」。たろうという和菓子店のあんこと、パンときっちり同じサイズの厚切りバターがはさまってる。あんこのツヤ感がすごい。あまりにも美しい光沢で、数十秒は見つめていられるレベル。そしてとにかくあんこが美味! あんぱんというより、練り羊羹かきんつばを食べてるような圧倒的な存在感。そこにバターの塩気が加わることで一気に禁断の味になる。甘みと脂肪のものすごい濃密さを、歯切れのいいパンが受け止めてちょっと一休みさせてくれるような組み合わせ(抽象的なこと言ってるなあ)。世間にあんぱんもあんバターも数あれど、この唯一無二さはほかでは味わえないわ。本当に、くせになる。