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白馬岳 @2,932m
2015年7月25日(土)~26日(日)晴れ
◆1日目=猿倉6:40-8:00白馬尻山荘8:30-9:00雪渓入口9:30-11:40葱平12:30-13:10小雪渓入口13:30-15:40白馬山荘着(小屋泊)
◆2日目=4:45起床・朝食-6:00山荘発-6:30白馬岳山頂-10:20白馬大池(お昼)11:30-12:00乗鞍岳山頂-13:30天狗原
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この夏、雪渓で有名な北アルプス「白馬岳」に登った。読み方は「はくばだけ」でなく、「しろうまだけ」が正しい。富山県と長野県が接するあたり、つまり静岡からはずいぶん遠い場所にある。雪渓を登るのは想像以上に長くてハードでくたびれたけれども、天候に恵まれて素晴らしい山行となった。
夜中に静岡を出発し、朝方、八方駐車場に到着。ここからタクシーで、登山口である猿倉へ。猿倉から先、しばらくは沢沿いの緑の道を歩く。ちろちろとした水の流れは気持ちがいいねえ。
白馬尻山荘では大きな看板が出迎えてくれる。書かれた文字は「おつかれさん!ようこそ大雪渓へ」。休憩の後、少し進んだ場所にある岩場で軽アイゼンを装着。この先が、いかにも「白馬らしい」風景である大雪渓のはじまり。梅雨明けのあとの晴天の土日、大雪渓は混んでいた。
行列の先が見えない。立ち止まってこんな写真を撮っている場合ではない。途中には犬が歩いて(登って?)いた。足は冷たくないのかな、寒くないのかな。
まるまる2時間もの雪渓が終わって一息。すてきなアルプス的風景。
お花畑の中を進む。白馬は、雪渓とともに花の山としても有名だ。このあたり、風が強くて大変だった。さっきの雪渓で脚はもうクタクタだし、ああ、早く小屋に着きてえなあって思ってるころ。
だんだん霧も出てきて、稜線に出るとあたりは真っ白に。もやの中に浮かび上がる白馬山荘が要塞のようである。
800人も泊まれる巨大山荘。よくもまあこんなところに建てたよね!!
到着早々、スカイプラザという名前のカフェスペースで一服。大きなガラス窓からは北アルプスが目線の高さに丸見え(だってここは標高3000メートル)、ロケーション最高!のはずなのだけれど外は霧。数メートル先も判別できない真っ白な世界のなかで、だから外に広がるであろう絶景に気を取られることなく、ビールとケーキに専念したのだった。
白馬でモンブラン。標高3000メートルで美味しいケーキが食べられるとは幸せだ。
夕食はハンバーグでした。これまた美味しい。ありがたや。
就寝スペースは、個室ではないが雑魚寝でもなかった。部屋の中央に通路があり、その両脇に足を通路に向ける格好で寝床がずらりと並ぶ。布団2~3枚が敷ける広さごとに肩ぐらいの高さの壁で仕切られており半個室のような造り。私たちは3人組だったのだが、壁で仕切られた一つのスペースを3人で使えたのでとても過ごしやすかった。座ってしまえば(そして寝てしまえば)両隣の壁の向こうはもうまったく気にならない。あまり広くはなく1人あたり布団の幅は0.7枚、他人だったらこの近さは厳しいが、気の知れた友人ならまあいいよね。
布団の柄が妙に和風(頭の下は、徳澤園で買った手ぬぐいです)。
この写真、友人たちに超不評だった。「怖い」「ホラー」「ぞっとする」などと言われ放題。そう? 怖いかな? 本当に怖いのは布団に横たわるリカちゃんではなく、山小屋の薄闇の中で、人形を布団に入れてコソコソと写真を撮っている私だと思うよ。ぞっとする。