ハーブスのサイトを見ながら「季節限定の新作ケーキが美味しそうすぎる、しかしここ静岡県には店舗がないからどうしようもないよね、あーあ」と指をくわえていたところ、横浜帰りのナイスガイが偶然にもそのケーキを「おみやげにどうぞ」って買ってきてくれた(横浜にはハーブスが2店舗ある。ルミネと、みなとみらい)。バンザイ!
さあそんなわけで、夏らしい素敵なケーキたち。
グレープフルーツムース
ふわりと軽いムースに、弾けるような果実の食感が非常にマッチしている!上には黄色とピンクの二種のグレープフルーツが乗っていて、このみずみずしくも苦みのある味が、軽い甘さのケーキ全体をギュッと引き締めております。いやあ、ペロリといけるわ。たいていのケーキをペロリといっちゃう私だが、このケーキのペロリ感はことさら。
チェリーのチーズスフレ
これ、ものすごく好きだったなあ。しゅわっとした食感のチーズスフレにチェリーが沈んでおり、この一粒一粒が洋酒を含んでいる。芳醇にして濃厚。これを受け止めるのは、軽い口当たりのスフレとご覧のとおりのたっぷりの生クリーム。いっぺんに口の中に入れたらどうなるかというと、この世の春!って感じ。とにかく美味しいってこと。 これを食べつつ、上のグレープフルーツムースを食べつつ、そしたらまあ、洋酒の香りとチーズのしっとりさとグレープフルーツの爽やかさと生クリームのコクとが競い合って束になって、もう一回言うけれども、この世の春再び!って感じになる。とにかくとにかく美味しいってこと。
ケーキをもらった嬉しさのなかで私がふと思い出していたのは、「徒然草」の一節である。 吉田兼好はこう書いていた。
「いい友達っていうのは三種類ある。一つは医者、一つは知恵のある人、一つはモノをくれる人」。
うむ。ハーブスのケーキをくれる人はいい人だ、もちろん。吉田兼好に言われずとも絶対的にそうに決まってるけど、しかし「モノをくれるのはいい人」だとか、身もふたもないよね、吉田兼好。