マスキングテープ好きな妹が、家の壁という壁にマスキングテープを貼りまくっているという話を前に書いた。
妹のマスキングテープ(以下マステ)にかける愛はとどまることを知らないらしい。マステが貼られる範囲は広がるばかり。先日、数か月ぶりに訪れた実家にてそれを痛感した。
妹の机。
淡い紫色が、シンプルな中にも個性を主張しているというか、上品かつ洗練された印象というか、それでいてパリの子供部屋のような愛らしさというか(よく知らんけど)。
この机、もともとはこんな色ではなかった。木の地肌そのものの色だった。今は使われていない、私の机がその証拠である。まったく同形のこの机。
さて、これがなぜ紫になったのかというと、全面にマステが貼られているからである。 全面にマステ! すごくない? 机に直接、それも結構な大きさのスペースをテープで埋め尽くすってすごくない? その発想、その根気、その器用さ。シワもなく、貼り残しもなく、まるでペンキで塗ったかのような均一感。我が妹ながら、その美しい仕事っぷりに感服である。
無駄なものが何も置かれていない妹の机の上に、ひとつだけ載せられたティッシュの箱。 なんとなく気になって手に取ってみたら、面白いことになっていた。
テープが足りなくなったのを隠していたらしい。おお、妹よ! 愛らしいやつめ。
窓辺の壁もアレンジ祭り。窓枠にグリーンのマステ、壁には格子状のマステ。
そして窓自体にもマステ。ステンドグラスふう?
見るたびに増殖していくマステのアレンジから、今後も目が離せませぬ。いつか飽きたとしても、きれいにはがせるのがマステのいいところ!!