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兵庫県出石町で皿そばをたっぷり食べたらもう夕方、次に向かうは神戸市である。到着するのはちょうど街灯りがきらめき始めるころ、100万ドルの夜景が私たちを待ってるわ、神戸随一の夜景スポットといえば六甲山に決まってる!!
決まってる。
決まって……る…っ!
展望スポットである六甲山ガーデンテラスには「濃霧のため視界はゼロです」という注意書き。無念。
それはもうその言葉どおり笑っちゃうくらいの濃霧であり、眼下に広がる夜景どころか数メートル先すらも霞んで見えまへんがなっていうお見事なミストっぷり、いやいやいや霧はすでに竹田城で堪能しましたから!今はもういらないよ! 白くてもやもやする中を「寒いようブルブルブル」と震えながら歩いてあがいてみても、霧が晴れる気配はまったくなし。あっさり諦めて山を下り、神戸の街へ。
神戸ルミナリエこそスタート前ながら、建物がライトアップされたりお店の飾りがクリスマスめいたりで街はキラキラときれいだった。建築様式に異国情緒があって「神戸だ~!」という気分が高まる。
大丸の回廊がきれい。街路にはガス灯も。本当に火が入ってるのね
神戸の美味しいものといったら、パンにケーキ。夜のうちに「明日行きたいパン屋さん」のあたりをつけておく。計画的でえらい~! 明日は早起きして朝イチからパン屋めぐりだ!と意気込んだものの、朝は朝で不思議にのんびりしてしまい出遅れた。一番に行ったパン屋さんはすでにお客さんでいっぱい、イートインスペースが空くのを待つという失態。計画性があるんだかないんだか。
一番に行ったパン屋さんとは、「ブランジュリー コム・シノワ」。店頭でパンを買って、隣のカフェスペースで食べられる。自由に使えるトースターがあるのでパンを温める。美味しさアップ!!
上/鴨のパテ入りパイ 下/野菜のタルティーヌ
ほかに、クロワッサンとクロックムッシュとラム酒のフレンチトーストも食べた。朝からよく食べるなあ!
二番目に行ったのは「ビゴの店」、三番目が「サマーシュ」。サマーシュ、美味しかった。米粉のクロワッサンが超好み。トマトの食パンも。そういえば店の造りが個性的だった。パンの陳列棚とお客スペースの間には柵があり、お客は直接パンにさわれない。棚の前にスタッフが数人おり、声をかけてパンをとってもらうスタイル。パンの種類がたいそう多くて、しかもどんどん新しいのが出てきて、あれもこれも欲しくなる。あれもこれも買った。もう一度言うが、米粉のクロワッサンが美味しかったよう! 外カリカリ、中モチモチっていう食感が好きすぎるのだが、このクロワッサンはパーフェクト。バターの香りも。また食べたいなー。
お腹も気持ちも満たされて帰路につく。クルマにのっているもの、パン10種類、ぎんなん、丹波の黒豆甘納豆、そしてもちろん忘れちゃならない米30kg。美味しいおみやげたっぷりで静岡に帰ってきてまず一番にしたことは、コイン精米機を探すことであった。もらったお米は玄米だったの。そしてタイミングの良いことに、うちにはお米が一粒もなかったの。精米してさっそくご飯を炊いて、ほかほかの美味しさとご飯の一粒一粒に、良き旅の思い出を重ねながらいただいたのでした!
兵庫旅、おわり。