旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。



2012秋 北アルプス、槍ヶ岳登山(1)

2012年9月に登った槍ヶ岳の登山記録。これまでに登ったすべての山の中で際立って強い印象を残し、現時点で「再び登りたい山」ダントツ第1位なのがこの槍ヶ岳である。以下、天気と出会いに恵まれた、2012年の山行記録。

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槍ヶ岳(3,180メートル)
2012年9月27日(木)~29日(土) 山小屋で2泊。ずっと晴れ

◆1日目=沢渡5:40(バス)-6:10上高地バスターミナル7:10-11:05横尾12:00-13:35槍沢ロッジ(宿泊)

◆2日目=5:30起床-槍沢ロッジ7:00-7:40ババ平7:50-12:15槍ヶ岳山荘14:00-14:30槍ヶ岳山頂(1回目)15:00-15:30山荘へ(宿泊)

◆3日目=4:00起床-5:40ご来光-6:45槍ヶ岳山頂(2回目)-7:45槍ヶ岳山荘8:00-9:10天狗原分岐-天狗原往復-天狗原分岐10:15-11:15槍沢ロッジ(昼食)11:45-12:45横尾-15:40上高地バスターミナル
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さて、一か月ぶりの登山である。前回は北アルプス穂高、ひたすら長くて急な登りに心身ともボロボロに打ちのめされ、「もう登山はいやっ、アルプスには二度と行かない」と思ったのだった。しかしその後も槍ヶ岳への憧れは募るばかり、シーズン中に行っときたいよね、9月末なら涼しくて歩きやすいはずだよね、前回の教訓を活かして時間の余裕をもった行程にすれば行けるでしょう!ということで、レッツ槍ヶ岳である。

出発点は、これも前回の奥穂高と同じ、上高地のバスターミナル。

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時は9月、静岡はまだ夏の暑さであるが上高地はすでに秋だった。気温は2度くらい、屋外のベンチには霜が降りていた。さむい。お湯を沸かして朝ごはん。カステラ、コーンスープ、魚肉ソーセージを食べる。震える手で登山届を記入し、ポストに提出して出発。

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上高地河童橋から見る穂高の山々。台風の心配もされたが見事に進路をそれ、天気は上々。

1日目のゴールは槍沢ロッジという山小屋。前半の上高地から横尾までは奥穂高に行ったときと同じルートで、その先、横尾からロッジまでが初めてのルート。前半は感じがわかっているので余裕しゃくしゃくである。テントもサンダルもない分、背中の荷物が軽い。無駄話をしまくりながら元気に進む。

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途中の道。天気がよくてひかりがきれい。

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上高地から2時間ちょっとで休憩スポットの徳沢園に到着。ソフトクリームやトーストが美味しいのです。私はブルーベリートーストを注文。厚切りの食パンでエネルギー補給。

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さらに1時間30分ほどで横尾に到着。上高地からここまで、もう11kmも歩いたが疲れはまったくない。ここでお昼ごはん。お湯を沸かしてカレーうどんを食べた。なにしろお腹が空くからな。前回はここでのんびりしすぎて時間配分がおかしくなったので、今回は休みすぎないようにして出発。

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横尾から槍沢ロッジまでは、特に急なところもつらいところもない。沢沿いをてくてく歩く。

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1時間半ほど歩いたあたりで山道にこんな看板が。そしてほどなく到着。

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今日の宿泊地、槍沢ロッジ。まだ13時30分だけど今日はこれ以上進まない。

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ロッジの入り口近くに望遠鏡が置かれていて自由にのぞくことができる。レンズは槍ヶ岳の方向を向いており、ちょうど山頂をキャッチできる角度。レンズ越しでははっきり見える大きさだけど、肉眼だとまだまだずっと遠くて小さい。山頂の高さと険しさは果てしなく思われ、あんな場所に本当に自分が到達できんの?という気分になる。しかも明日。あそこまで一歩ずつ歩いて行くのか……。

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夕食は小屋で提供されるものを予約しておくこともできたのだが、水道が使えるので自分で用意していった。お湯を入れるだけの乾燥ごはんと、フリーズドライの味噌汁と、なぜか煮豆(笑)。満足じゃ。

就寝まで時間があったので談話室で過ごす。寝る場所(2階建てベッドがずらりで一部屋に30人ほど)とは別に、出入り自由のくつろぎスペースがあるのだ。でっかいストーブがあり、テレビがあり、山の本がある。ここで、京都から来たというおじさんと話す。海外を含めあちこちで登山経験があり、今回は毎年恒例の行事として同年代のグループで来てるんだって。どこのルートがいいとかどの山がいいとか、「富士山みたいな汚い山には登りたくない」という静岡県民にとってはショックな発言とか、冬は雪山で仲間と猪をさばいてるだとか、おもしろくって小一時間ほど話す。 20時30分、消灯・就寝。9月末の山小屋はシーズンの最盛期を過ぎており、ベッドに人がぎゅうぎゅう詰めということもなく快適に眠れた。朝まで一度も目を覚ますことなく熟睡し、登山は2日目に続く。