愛知県常滑へ行ってきた。常滑は、焼き物で知られる町だ。「焼き物に興味あり!」と、ひとりは金沢から、ひとりは札幌から、私は静岡から。これだけ離れた場所にいる三人が常滑で集合って、相変わらず渋すぎる。すてき。
常滑の市街には、古くからある窯元や工房、こじゃれたギャラリーやショップ、カフェが点在しており、これらを効率よくまわれるよう「やきもの散歩道」というコースが設定されている。コースの詳細地図も入手し、「あれもこれも見たいよね!」とはりきって出発。先導は僭越ながらこの私。しかし歩き始めてほどなく、自分たちがどこにいるのかがわからなくなる。よくよく地図を見れば、スタート地点からコースを逆走していた。しかも、既にコースをはずれた場所にいた。いい幕開けだわね!!
真夏のような暑さと日差しにふにゃふにゃとなりつつも、見るべきところはちゃんと見る。目をつけていたカフェでごはんを食べる。ギャラリーを気ままにのぞきつつ、てくてくと歩く。
散歩道のハイライト、「土管坂」。この奇妙な眺め。
レンガを積んだ煙突が、街中ににょきにょき。
この看板に吸い寄せられ、鉢の専門店へふらふら。
盆栽鉢を購入した。常滑焼の盆栽鉢! いっちょまえに、有名どころの焼き物の鉢ですよ。やるなあ、私も。これは盆栽仲間とのいい話のタネになりそう。まあ、盆栽仲間なんてひとりもいないんだけど。
ひととおり見ながらぐるっとまわって4時間くらい。これくらいの規模が、観光にはちょうどいい。黒い壁の町並みとか、煙突とか、小さな野の花とか、絵になるポイントもいろいろあるしね。