旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


数年ぶりに粕汁を作る。砂糖のせ焼き酒粕の記憶。

ここ数年、酒粕というものの存在をすっかり忘れていた。大好きなのに、なんでかずっと頭から抜け落ちてた。先日スーパーの売り場でふと目に入ってきて、自分が酒粕が好きなこととそれを何年も忘れていたことに軽く衝撃を受けつつ、とにもかくにも猛烈に粕汁が食べたい衝動に突き動かされ、豚バラも一緒に買って帰宅。

 

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人参、大根、里芋、ねぎ、半端に余ってた白菜と、煮物で余った厚揚げも入れた具だくさんの粕汁。普通の味噌汁よりじんわりと温まる気がする。冬の日の汁物はいいねえ、鍋を火にかけてるあいだ、作ってる自分も室内もあったかくなって幸せだ。酒粕はそのままだとアルコール度数が高いので(8%くらい)、子どもには酒粕を入れる前の味噌汁を食べさせた。大人のぶんだけあとから酒粕を投入。ちなみに私は調理中にちぎりながらつまみ食いしていた。キッチンドリンカーか。


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使ったのはこれ、金沢の酒蔵「福光屋」の板酒粕。

実家には冬になると酒粕が常備されていて(知り合いの酒屋さんから分けてもらっていたと思われる)母がよく甘酒を作っていたなと思い出す。あと、板粕の上に砂糖をぱらぱらとのせたのをトースターで焼いて食べてた。ところどころぷっくりふくらんで焦げ目のついた酒粕と、溶けかけの砂糖のジャリジャリが最高なのだよね。しかし誰に話しても、同じように食べてたよという人を家族以外にひとりも知らない。濃い甘みと旨みが押し寄せる禁断のおいしさだったんだけど、アルコール的な意味で、子どものおやつとしてはまじで禁断案件だったのかも…? 今は立派なオトナなので、近日中にやってみようと思う。楽しみ。