旅と日常のあいだ

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本屋大賞の候補10作品と、読んだ4作の感想

2024年本屋大賞ノミネート作品が発表されている。全10作。毎年この時期に、「本好きがおすすめする読むべきリスト」として活用している。

本屋大賞の初期の頃は、まだ知られてないおもしろ本を発掘して「こんなのがあったのか!」とうなる要素が多かった気がするんだけど、最近は「もうじゅうぶん売れてるしみんな読んでるよ」という作品が並んでいる印象だ。今年の顔ぶれもそうだった。といっても、10冊のうち私が読んだのは4作のみ。

 

『水車小屋のネネ』津村記久子 ←すごくよかった

 

『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 ←成瀬が好きすぎた

 

『黄色い家』川上未映子 ←普通におもしろかった

 

『君が手にするはずだった黄金について』小川哲 ←だいぶおもしろかった

 

 

未読の6作は下記。

『スピノザの診察室』夏川草介

『存在のすべてを』塩田武士

『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』知念実希人

『星を編む』凪良ゆう

『リカバリー・カバヒコ』青山美智子

『レーエンデ国物語』多崎礼

 

常連さん多め。凪良ゆうが3度めを受賞したら、本屋大賞って何なの?って思う。凪良作品は好きだけど、売り場からベストセラーを作ろうという企画趣旨はどこいった?という意味で。それをいったら川上未映子も小川哲もじゅうぶん認知されてるよな。いちばん「本屋大賞らしい」のは、地方発のデビュー作でいきなり増刷した『成瀬は天下を~』じゃないかな、どうかな。個人的には、今までタイトルもまったく知らなかった『レーエンデ国物語』が気になっている。重厚なファンタジーということで、そういうジャンルをしばらく読んでないな、どっぷり浸かりたいなあという思い。

大賞発表は4月10日。成瀬かネネと予想。

水車小屋のネネ

水車小屋のネネ

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