旅と日常のあいだ

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「ムーミン展」へ。原画に惹かれ、グッズは買わず、ムーミンパパの闇が気になる。

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金沢21世紀美術館で開催中のムーミン展に行ってきた。

ムーミンの小説や絵本に描かれた挿絵の原画、鉛筆のスケッチ、表紙イラストがたくさん展示されていて予想以上に見ごたえがあった。たいして混んでいなかったので自分のペースで回れて、順路通りに普通に進んで1時間30分くらい。挿絵のほか、カレンダーや壁紙なんかのグッズの原画、新聞広告にムーミンが使われたときの原画もあって楽しめた。

ムーミンの挿絵のかわいさってなんだろう。黒の線だけで描かれていて陰を感じるところ、にこにこした笑顔ではなくどちらかというと不愛想だったりシニカルな表情が多いところに惹かれる。あと、キャラクターだけでなく風景や建物の絵もいいなあと、今回の展示を見て強く思った。

同時に、絵のタッチは大好きだけれども、そういえばムーミンのストーリーをほとんど知らないことにも気づいた。テレビアニメは見たことあるけど、小説や絵本を手にした記憶がない。今回の展示では全9作ある小説のあらすじが紹介されていたのだけど、そのなかには「家長としての威厳不足に悩んだムーミンパパが無理やりへんぴな場所への移住を決め、慣れない環境でムーミンママが悲しがる」みたいなのがあった。パパ……。あのほんわかした外見で、そんな入り組んだ(?)悩みを抱えていたとは。ほのぼのした世界観だけではないのだとわかり、ムーミンの小説にがぜん興味を持ったね。

作者のトーベヤンソンが来日したときに描いたイラスト展示もよかった。箱根、富士屋ホテルのロゴ入り便せんに、日本で見たり体験した風景がさらさらと描かれたもの(ムーミンではなく人間が)。

展示エリアが終わるとフォトスポットがあって(上の写真です)その先がグッズ販売エリア(入場料を払わないとグッズを買えない)。素敵な原画をさんざん見てムーミン愛が急上昇、購買意欲も増幅しまくりだったけど、結果的には何も買わなかった。トートバッグも便せんもマステも確かにかわいい。しかしバッグも便せんもマステも、うちにはその用途を満たすものがすでにたくさんあるしなあ、それにこの手のグッズは大事にしすぎて結局使わないままというのがよくあるパターンなんだよなあという冷静な判断が働いたから。賢い大人になったというか、つまらない計算をするようになったというか。

同じ21世紀美術館でミニチュア作家の・田中達也さんの企画展もやっていて、こちらもすごく心惹かれた。が、ムーミンで満腹になったので、ミニチュアのほうはまたチャンスがあれば、だな。

 

▼父親のプライドをかけたムーミンパパが、「灯台守に、俺はなる!」と言って島に移住するが、なかなか思い通りにならない話。

新装版 ムーミンパパ海へいく (講談社文庫)

新装版 ムーミンパパ海へいく (講談社文庫)

 

▼ ムーミンパパがパパになる前の話。実は捨て子で、みなしご施設に置き去りにされていた子ども時代のパパ。ホーム長と相性が合わず、自由を求めてホームを飛び出す話。

新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)

新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)

 

うーむ。なんだかダークな香りのムーミンパパが、どんどん気になってきた。

お題「今日の出来事」

 

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