日帰りで京都へ行ってきた。青春18きっぷで往復。静岡から京都まで鈍行で5時間半、行きも帰りもこれ。もうね、日の出前に家を出て電車に乗り込みながら、誰に言われるわけでもなく好きでやってることではあるが、これは一体贅沢なのか苦行なのか、青春なのか大人の楽しみなのか、新幹線の正規料金で往復した場合と比べていくら浮いたかなんてケチくさいこと計算してるようじゃ余裕ある大人の楽しみとは言えないかもな、ああそれにしても眠いわ、あっ、車窓に日の出、これが私の今年の初日の出だ!
とか言ってるうちに昼前に京都に到着。静岡から京都まで、乗り換えがわずか2回という素晴らしきダイヤであった。
大阪在住の友人・Mちゃんと待ち合わせ。ランチはせっかくだから京都ならではのものにしよう、何かこう、和の心を感じられるものがいいよね。
ってことで集合場所は、大丸3階のとあるお店。
そう、ハーブスである。京都ならでは、ではまったくない。
細かいことはいいとして、カブとカニの柚子風味パスタ。美味しい。
京都店は、我がハーブス訪問歴の中でも最西端である。こうやってじわじわと全店制覇を狙い、遂にそれを成し遂げたあかつきには、満を持しての静岡出店を直訴したい考え。
チョコレートムースのケーキ。
さらに、アイリッシュチーズケーキを追加。洋酒がぷんぷん効いたこのケーキ、実に深い味と香りとチーズのコクでして、食べるたびにうっとりしてしまう。
数年ぶりに会うMちゃんとは話がはずみまくった。主なテーマは、年齢相応のいい女になるために我々ができること、すべきことは何なのかという点である。議論を交わしたのち、我々を上げてくれるオトナアイテムを見に行こうぜ!と盛り上がってセール真っ只中の大丸店内を物色する。コスメやネイルや靴やバッグをあれこれ品定めし、これも素敵〜あれも可愛い〜とひとしきり手にとったあと、心と物欲を冷静に見直すべくいったん店を出て、Mちゃんおすすめという神社に案内してもらう道すがらのふたりの話題といえば…
女子用ふんどしの使用感および利便性について。そして、意中の女子といざ事を為そうとした時に、もしその女子がふんどしを着用していたら殿方にどのようなインパクトを与えるであろうか、ということであった。
そもそも私はふんどしを所有してないし、勝負どころでふんどしを着けるという失態をおかすつもりもないけれども、万が一の事態に備えてシミュレーションを欠かさないあたり、我々が大人である証拠。ふんどし女子に対して殿方がとるべき態度についても語り合い(ふんどしの生地を見て、梅の柄がきれいだね、もう春だね…というように季節の情趣を味わうなど)、そんなこんなのうちに目的地に到着。我々が目指してる大人の女ってこれで合ってるの?
たどりついたのは、安井金毘羅宮。とにかくすごい神社だよと言うMちゃんの言葉どおり、想像を上回るすごさであった。