先日、富山県氷見市に遊びに行った。隣県に住んでいながら初めての氷見である。絶景の温泉とかいいなあ、富山湾越しの立山連峰なんか最高じゃない?という思いつきだったのだけど、雲が多くて思うような景色は見えず。それでも、遊具の多い植物園や氷見うどんの店に行って充実のプチ旅行であった。
しかし、それらすべてを上回って強烈に印象に残ったものがある。偶然かつ衝撃的な出会い、その名も「赤飯パン」!
海津屋という店で氷見うどんを食べたあと、すぐ隣の「おかしの家 ニューちどり」という店が妙に気になったんだよね。古くからある地元密着の和洋菓子店というおもむきで、看板にでかでかと「赤飯パン」とかかれている。赤飯パン…? 想像を超えた不思議な響きに興味を惹かれ、どうしても見てみたくなった。ちょっと行ってくる!と家族に告げてひとり店内へ。棚には贈答用の箱詰め和菓子、ショーケースには昔ながらのたたずまいのケーキたち。赤飯パンは?と振り返ると、窓際の棚にパンが並んでいた。

赤飯+パン。直球すぎる! このビジュアルの無敵さ、もうひれ伏すしかない。シワシワすぎてなにごとかと思うけど、「パンを焼いたあともう一度蒸しているからです 赤飯の食感と合うように」との説明文がついていた。なにその未知の製法は…?
うどんで満腹だったので、持ち帰って翌朝食べた。お店の人に言われたとおりレンジで少し温めてから。これが予想以上においしくてびっくりした。単に「パンに赤飯をのせた」状態を遥かに越えて、パンと赤飯が手を取り合って同じ方向を見てる感じ? パンはしっとりもっちり、赤飯はやわやわで、食感の境界線が溶け合ってる。見事なほどに違和感がない。なるほど、これが「パンを焼いてから蒸す」の真髄か。知らんけど。
ほかにも奇抜なパンがいろいろあってニヤニヤがとまらなかった。赤飯を入れたドーナツとか、赤飯を食パンにはさんだサンドイッチとか。あんこならわかる。餅もありえる。しかし赤飯は聞いたことない。赤飯のサンドイッチって、チャレンジ精神すごすぎない?

好奇心に負けて、おはぎ揚げパンも買ってしまった。きなこをまぶしたパンの中におはぎが丸ごとごろっと入ってる。これは全然あり。なんで入れようと思ったの?という疑問を忘れるくらい、当たり前においしい。

おまけでくれた「きときと ぶりっ子サブレ」。氷見はブリが有名だからな。今がまさに寒ブリの最盛期なのに、ブリにはかすりもしない日帰り旅だった。次に氷見に行くことがあったら、ブリもいいけど、なによりも赤飯パンは絶対に買いたい。そこにしかない味。あの奇妙さと不思議さはくせになるわ。

