旅と日常のあいだ

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中華料理店で握り寿司。かほく市【酔神】

家族で、かほく市にある屋内遊具施設「かほっくる」に出かけた帰り道。お昼を食べに、Googleマップで見つけた【中華料理 酔神】に行ってみた。これがまた、なんとも独特な店だった!

手前にはカウンターと小上がり。子連れだったこともあり奥の座敷に案内されたのだけど、どうにもこうにも「家」感がすごいったら。

つぎはぎされたじゅうたんとか、古ぼけたカーテンとか。鴨居の上にはジグソーパズルの完成品が額装されて飾ってあったりする。なんだろうこの雰囲気、レトロとか家庭的とかを超えて、もう普通に誰かの実家にお邪魔してるような感じよ。

メニュー構成も摩訶不思議。ラーメンやチャーハン、麻婆豆腐に天津飯に海老炒めなど町中華らしい品がひととおり並ぶのはいいとして、刺身定食やオムライスまで! 私はあんかけチャーハンと迷った末、寿司定食(1000円)を頼んだ。中華料理店でいったいどんなお寿司が出てくるのか、好奇心を抑えられなかったので。

運ばれてきたのが、これ。めっちゃしっかりした握り寿司が出てきた!

それよりも、うどんのボリュームに目を疑った。ここは味噌汁とか吸い物じゃないんだ…、ていうか麺を出すならうどんよりラーメンのほうが本業なのでは?

 

握り6カン、細巻6つ。ネタはどれも肉厚で食べごたえあり。どれもしっかりおいしくて、海老のぷりぷり具合なんて嬉しくなるほど。どういうことなの、中華のご主人がこれを握っているのだろうか? ラーメンをゆで、中華鍋を振るう一方で? そして、寿司をつまむ合間にうどんをすするという珍体験。具は刻みネギのみというシンプルなうどんで、炭水化物攻撃にひるみながらもするすると食べてしまった。

 

子どもはラーメン(600円)。昔ながらの、というすっきりした風情。おいしそうだった。夫は刺身定食(1000円)を頼んでいて、白ご飯と味噌汁、サラダに小鉢もついていた。味噌汁、あるんじゃん! なぜ寿司定食にはうどんを付けたのか、謎はますます深まる。

値段が安いし、じゅうぶんなボリュームがあるし、どれもおいしかった。ただし猛烈な難点があって、この日が特別だったのかどうかわからないけれど、料理が出てくるのに恐ろしく時間がかかる! 注文して、まずラーメンが出てくるまでに20分。その10分後に刺身定食。寿司の登場はさらに10分後だった。私が食べ始めるときには、子はとっくにラーメンを食べ終えて掘りごたつにもぐりこんで遊んでいた。あらかじめ「時間がかかりますよ」と言われてはいたけれども、ここまでとは予想外。隣のテーブルも同じような状態だったので、メニューが多彩すぎて調理が追いつかないのでは…と思ってしまったよ。そんなわけで心と時間にたっぷり余裕がある人にしかおすすめできないけれど、私としては、機会があればほかのメニューも試してみたい気持ち。オムライスが気になるな~!

中華料理 酔神 石川県かほく市 高松古宮丁90-8