旅と日常のあいだ

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10年ぶりくらいに縮毛矯正をした

美容院にて、10年ぶりくらいに縮毛矯正をした。ながらくショートとボブの間を行ったり来たりしていたのだけど、少し伸ばしたいなと思って美容師さんに相談したら、「ボリュームを抑えてまとまりやすくなるよう、縮毛矯正をかけましょう」となったので。仕上がりの姿を見て、髪をさわって、自分としては「次元が変わった!」ってくらいの大変化。全体的な長さや形はキープしつつ、自然なサラサラ感と軽やかさがプラスされてすごくいい。鏡の前で感動した。

美容師さんは冷静で、「長さはほとんど変えてないから、人が見ても変化に気づくかどうか…」と言う。いやいや、このツヤめき、頭の形に沿ってすとんと落ちる素直さ、春風になびく軽快さ。トゥルントゥルンのこの髪、昨日までとは全く違うんだから気づかないわけないっしょ! まあ、職場の人は髪型なんて見てるようで見てないかもしれないし、気づいて指摘してきたらよほどのファンってことである。しかしいくらなんでも家族は気づくだろう。夫には美容院に行くことを告げていなかったが、帰宅したら「おっ!?」となるはずである。ぱっと見の長さやフォルムは変わっていなくても、質がもう全然違うんだから。

というわけで帰宅。洗濯物を干していた夫と顔を合わせたのに、髪についてはコメントなし。よく見えていないのかと思い、正面に回り込んでみるがコメントなし。えっ、気づかないなんてことある? 信じられない思いで夫の眼前にヌッと顔を出してみた。

夫はなぜか、みんなのうた「赤鬼と青鬼のタンゴ」を口ずさみながら手を動かしている。“つのつのいっぽん 赤鬼どん、つのつのにーほん 青鬼どん “ それには構わず、ほらほらよく見てよと念じつつ、顔を出したり引っ込めたりする私。“心うーかれて 心うーかれて おどりだす~“ と歌いつつ、「ん?」という顔でこっちを見る夫。いや、髪の毛だよ、わかるでしょ? アピールのため頭を振る私。“あ~、夜はいま〜 おどってる~ タンゴのリーズム“ と続ける夫。

いやいや、待て待て。ついにしびれを切らした私、自分から「ちょっと!髪が変わってるでしょ、こんだけ不自然に顔を動かしてるんだから気づいてよ!」と種明かしをしてしまった。

そしたら夫、「あ、そういうこと? タンゴのリズムに合わせて頭を動かしてるのかと思ったよ」だって。そんなことするかい!!

ちなみに翌日以降、職場で誰ひとり髪型のことを言ってこなかったし気づいてる様子も皆無。美容師さんの言うとおりだった。自分が思ってるほど変わってないんだな…。しかしまあ、今日も指どおりがするんとしていい感じなので私は満足。タンゴのリズムで激しくヘドバンしてもサラッサラさ!


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