保育園の親子参観の前日。クッキングやドッジボールをすると聞いていたが、集合時間や持ち物のお知らせメールを見直していたところ衝撃の事実が。
【持ち物】三角巾、マスク、エプロン(親子とも)
え……? エプロン? 待って、聞いてない。いや、お知らせじたいは1か月前に受け取っていたのだがちゃんと見てなかった。子どものエプロンなんて持ってない。やばい、明日が当日なのにエプロンがない…! 買いに行く時間もない。みんな持ってきてるのに自分ひとりだけエプロンなしとか、とてつもなく悲しい気持ちになるに違いないよ~、どうしよう。というわけで、これはもう今夜中に作るという結論しかなかった。子どものエプロンくらい楽勝である。我が子よ、裁縫が得意なおかあさんでよかったね! その前に、もっと注意深くて用意周到なおかあさんならよかったよね、エヘヘ。
ネットでいい感じの型紙を探し、うまいこと余ってたムーミンの生地を裁断。子が寝る前に寸法を計り、子が寝たあとに一気にミシンをかける。22時から始めて、23時前に完成した。天才やな。
かわいい。大急ぎとは思えぬクオリティに自画自賛。
で、翌朝子どもに試着させて、首ひもの位置を決めてボタンを付けて仕上げ。おっしゃ間に合ったー、これでばっちりクッキングを楽しんでくれ! マスクと三角巾も用意して、父と子で親子参観に出かけていったのだった。(私は仕事)
途中、エプロン姿でクッキー作りをしている我が子の写真が夫から送られてきて、似合ってるな、さまになってるな~と嬉しい気持ちで眺める。子どもが「エプロンがなくて困ったよ~」な事態にならなくてよかったわと一安心。
で、帰ってきてから夫に話を聞いたら、「エプロンを持ってきてたのはうちの子だけだった。ほかには一人もいなかった」というから再び驚いた。え、なんで? 一人もいないとは! 持ち物メールに対して私が律儀すぎたってことか? 確かに強制力があるような文面ではなかったけれども。むしろ逆に「なんで自分だけエプロンしてるんだろう」状態だが、子どもは何の疑問も反応もなかったようである。まあ、これをきっかけにエプロンを作れたし、これから家でも使えるのでそれはそれでいいんだけど。父子で作ったクッキーはおいしかったらしい。それが何より。