中津川2日目の宿泊先は「お宿 Onn 中津川」というホテル。2年前にオープンしたばかりで新しくてきれいだった。全体的にモダンな造り。大浴場もある。
外国人客が多く、館内ですれ違う半数以上がそうだった印象。日本の住宅のように、まず玄関で靴を脱ぎ、館内は靴下で過ごすスタイル。訪日客にとっては「これぞ日本的」な体験になるのかな。ホテル共用スペースでの靴下歩きは、私にとってはかえって落ち着かなかったけども。
夕食は徒歩圏内の焼肉店へ。岐阜名物の鶏ちゃん(鶏のホルモン焼き)を食べるつもりが、とんちゃん焼き(豚ホルモン)の店に入るというあまのじゃく行動。
ホテルに戻り、無料夜食サービスのお茶漬けでシメ。ほっとする一杯。自由に盛れるトッピングが楽しかった。あられ多め。
ホテルに向かう道を歩いていたときの子どものつぶやき。「絶対にちがうってわかってるんだけど、でも、ロンドンの時計台みたいに見える」。その視点がすてき。
明けて翌日。ホテルからすぐ近くの和菓子店で最後の栗きんとんを入手。松月堂という店。しっとりではなく、ほろほろ寄り。和三盆のような甘みを感じた。
旅の3日目にして最終日の今日は、中津川をあとにして名古屋へ向かう。夫は名古屋で友人と会う約束があり、私と子どもは名古屋港水族館へ。栗をまったく食べない子どもにとってこの2日間の栗行脚は通過点にすぎず、ここからが本番である。「今日はついに名古屋港水族館!」と朝からとても楽しみにしていた。
これまでにあちこちの水族館に行っている我が子だが、なぜ一度も行ったことのない名古屋港水族館を特別視しているかというと、一時よく見ていたガチャピンのYouTubeチャンネルに名古屋港水族館が出ていたから。行ったことないのに館内順路や展示生物を覚えてしまうくらいハマっていた。おかげで、入館するやいなや、「わー! ここ、じっさいにガチャピンがいた場所だ!」と変な感想。「でました! 海の最強王者シャチさん!」「これがマイワシのトルネード!」など動画で聞いたようなコメントを次々飛ばしていた。
マイワシの大群。
ペンギンたち。展示室の背景に南極的な絵が描いてあるけど、こういうのって彼らの目にどう写ってるんだろうなあ。
名古屋港水族館、子どもが見たいところは大いに見て、そうでもないところはさらっと見て、全体で2時間半くらいだった。目の前にあるJETTYという複合施設のフードコートでお昼ごはん。子はラーメン店のチャーハンを、わたしはあんかけファクトリーという店の一番人気だという「ミラカン」を。
あんかけスパゲティって普段は存在を完全に忘れてるけど、名古屋に行くと妙に食べたくなるな。ミラカンは、ミラネーズ+カントリー。ミラネーズとカントリーの意味するところは……何だっけ、忘れた。
名古屋を発つ前にHARBSに寄って和栗のタルトとマロンケーキを購入。最後までぬかりなく栗づくし。帰りにどこかのサービスエリアで食べるつもりだったけどいいタイミングがなくて、結局自宅まで持ち帰って食べた。中津川の栗きんとんに始まり、HARBSのマロンケーキで終わる一日。なんという贅沢か…!
というわけで、栗をめぐる2泊3日の中津川・名古屋旅でした。思いつきの急なプランながらいい時期に実行できて、持ち帰りの栗菓子をたくさん買えて満足。欲を言えば、カフェや甘味処で栗ぜんざいとかモンブランとかを味わいたかったが、またいつかの機会に・・・だな。子は一週間経った今も「名古屋港水族館の、赤道の海と、黒潮大水槽がよかった」と言っているので、連れて行けてよかった。