栗をめぐる岐阜県中津川の旅、2日目。
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前日とは打って変わって快晴の朝、ホテル8階からの眺め。街を取り囲む山々に盆地を実感する。
ルートインの無料朝食はクオリティが高くてわくわくする。品数が多くて選ぶ楽しみがあるし、ちょっとしたご当地グルメもおいてある。わかりにくいけど、左下の白と緑のかまぼこみたいなのが、米粉を練って蒸した「からすみ」という郷土菓子。ういろうに似ている。甘くてむちむちしてておいしかった。
朝食のあと、チェックアウト前に外出。昨晩行った和菓子店・川上屋を再訪し、昨日は売り切れていた栗粉餅のリベンジを狙う。開店まもない8時30分、すでに先客多数。こんな朝っぱらからやってくるのは、みんな同じ目的で間違いない。「栗粉餅はただいま準備中」という札が出ていて、店員さんに聞くと9時ごろ出せるとのこと。そのまま店内で待つ。そのための椅子もたくさんあった。
栗粉餅はここ手賀野店だけの販売とはいえ、朝からこんなに人が集まるとは。自分もそのひとりなのだけど、栗好きたちの熱意にしみじみと驚くわ。
9時前、「お待たせしました」の声で販売開始。店内に散らばっていた客たちは行儀よく並び、混乱も待ち時間もなくするりとゲット。できたてを紙でくるりと包んだだけの簡易包装。これが、栗粉餅…! ひとくちサイズの餅のまわりに栗きんとんをまぶしてある。ほろほろ食感で、栗餡ほど甘くなく粘性も高くなくさっぱりしていた。10個くらい軽くいけそうなほど好きだった。日持ちは当日までということで、現地に来ないと食べられない稀少さ。まずはこれだけでも、中津川に来た甲斐があったよ。
ホテルをあとにして恵那峡までドライブ。遊覧船に乗った。我が家は旅先で船に乗りがち。普段は川の水が青緑っぽい色らしいのだが、前日の大雨の影響で茶色くにごっていた。「折れた枝などの漂流物が多いのでよけながら徐行運転します」との船内アナウンスあり。それでも船に乗れるまでに天候が回復してよかったわ。川沿いには奇岩が揃い踏み、川鵜の姿も見えた。
船を降り、車で5分くらいの場所にある「恵那 銀の森」へ。緑いっぱいの公園内にカフェや洋菓子店が点在する施設。空が青くて風が気持ちよくて、とても清々しい場所だった。ちょうどマルシェイベントをやっており、クラフト小物やお弁当やスイーツを売るテントがあちこちに並んでいた。
木々の間にウッドデッキのテラスがあったり。
青い壁と屋根瓦のスイーツ店。童話に出てきそう。
12時過ぎにお昼ごはん。シフォンケーキを売るテントでマロンクリームと渋皮煮のシフォンサンドを買い、コーヒーのテントでアイスカフェオレを買う。子はかぼちゃシフォン、夫は出汁の専門店で買ってきた鯛茶漬け。私のは昼ごはんというよりおやつだけど、旅先なのでオッケー! これだけで足りるのか?って感じだけど、五平餅も食べたから大丈夫。
このあとさらに山奥に進み、付知峡(つけちきょうへ)。つづく。