旅と日常のあいだ

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栗好きによる栗好きのための、圧倒的渋皮煮パウンドケーキ

先日作った栗の渋皮煮でパウンドケーキを焼いた。残ってた全部、大小合わせて15粒くらい。栗を煮たあとのラムシロップに前日からレーズンも漬け込んで、渋皮煮&ラムレーズンの夢の共演。

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生地に対して栗が多すぎたのか、ケーキの中におさまってない。栗だけ黒焦げになったらどうしようかと心配してたのだけど、焼き上がってみたらそんなことはなくいい感じだった。


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切り分けた断面。「わお!」と声が出たよね。もはや面積の過半数が栗じゃないですか、これ? こんな贅沢なパウンドケーキがあるだろうか。自分で作っておきながら、あまりの栗の多さに興奮。結構たくさん入れたはずのラムレーズンを見失うレベル。

「ちょっと見て、すっごいよ!」と、栗に興味のない子どもを呼びつけて断面を見せるも、「わー。ふーん。デモ・クリガ・スキジャナイカラ・イラナイ」という棒読みな反応。うん、知ってる。そういうと思って最初からラムたっぷりの大人仕様にしたので遠慮なく食べさせてもらうぜ。

2週間前に買った1キロあまりの能登栗はこれにて終了。皮をむくのも食べるのも楽しく幸せな時間であった。そういえばあるとき、子から見えない角度で栗むき器をパチンパチンとやってたら、「おかあさん、いまやってるのはつめきり? それとも、くりむき?」と聞いてきたことがあった。爪切り or 栗むき の二択って、栗をむく環境にいないと出てこない発想だよな。こういう細部に家庭の風景がにじみ出るなと思ったし、栗むき行為が日常になってる家ってなかなか素敵なのでは、とも思った。まあ、子はひとかけらも栗を食べようとしないけど。