旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


栗の渋皮煮の準備と、海藻の万華鏡

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石川県の農林漁業まつりというイベントに出かけた。目的は、栗。

安くてきれいなのが手に入るらしいと聞いたのが5日前、絶対行くつもりだったのに当日になったらすっかり忘れており、家でのんびりしていたところに友人からのLINE。「イベントに来てみたら栗がたくさんある」と写真が送られてきて、やばい忘れてた今すぐ行かねば!!となり、あわてて向かったのだった。事は一刻を争うぞ、栗が売り切れてしまう~と気が気じゃなかったのだけど、着いてみたらまだまだいっぱいあって安堵。世の中の全員が栗好きというわけではなかったのねと、やや冷静になった。

能登栗2袋(1kg)を購入。手に持っただけで、実の大きさと詰まり具合のすばらしさに歓喜。どれもこれも丸々としてツヤツヤ、内側から活力いっぱいにみなぎってる感じだ。数日前に買ったお値打ち品の栗が乾いてしょんぼりしていたのに比べて、いや~、若さと鮮度がまったく違うわ~、などとつぶやきつつ、帰宅早々に皮むき作業。渋皮煮を作るべく、鬼皮(外側の固い皮)だけを剥き、内側の渋皮は残す。力加減がなかなか難しく、はじめの7個ほどはコントロール不良のため渋皮もぐさっといってしまい実が露出する羽目になった。こうなると渋皮煮には適さないので、渋皮を取って栗ごはん用にする。渋皮煮用には20個ちょっとを準備した。煮るのは明日。まだ生栗も半分あることだし充実の栗ライフが約束されている。しばらくは安泰じゃ。

イベントには、農水畜産物の販売や試食のほかクイズ形式の展示やワークショップがたくさんあり、小さい子どもと共にぞんぶんに楽しめる内容だった。

なかでも楽しかったのが万華鏡づくり(500円)。鏡の筒の向こう側に入れるのは、なんと海藻。よく乾燥させた海藻は、赤や緑や白っぽいの、それぞれにおもしろい形をしていてどれも可愛らしい。子どもの好きなものを選び、フタをしてのぞきこんでみると…

なんとも繊細な、レース編みのような美しさ。くるくると回しながらのぞいていた子は「えっ?」とか「うわっ」とか声を上げて本気で驚いており、そういえば万華鏡は初体験だったかも、と気づく。この海藻は能登の海のもので、ワークショップの主催者も能登(七尾市)の方だった。「今年はもう海藻がまったく採れなくなってしまって、この海藻は去年のもの」とのこと。震災の影響を感じずにはいられない。

 

▼愛用している栗の皮むき器。楽しすぎて何個でもむける。もうこれなしでは生きられない。