旅と日常のあいだ

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ガパオライスの朝

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お盆期間中、私は仕事だが夫は休みという日が何日かあった。そのなかのある朝、私が起きるとすでに台所からスパイシーな香りがしており、夫がガパオライスを作ったところだった。わお。一年のうちたぶん360日は私が朝食を用意してるけど、朝ガパオは人生史上やったことがない。自分では絶対に出てこないチョイスである。朝から体力がわきそうな、元気よく仕事に行けそうな。

バジルの香りを味わいながら、そういえばベランダで育てたいなあと思ってたのに、何もしないまま忘れてたなと思い出す。7月から収穫期だから、今さら苗は売ってないだろうなあ。ほしいときにベランダですぐ摘めると便利だけど、常にほしいわけでも大量に使うわけでもないので、とれすぎちゃって持て余す未来も容易に想像できる(実際、過去にそうだった)。ルッコラとかバジルとかそうなりがちなんだよな。ちょっと添えると格段にレベルアップするけど、毎日使うものでもないタイプ。根っからのイタリア民ならば、もっとバジルと仲良くできるのかもしれないが。

それを思うと万能ねぎは優秀で、味噌汁でも卵焼きでもチャーハンでも、うどんラーメンやきそばでも、何にでも使えて違和感なし。まじで万能。ベランダで育てるならバジルより万能ねぎだなと、思考はガパオライスを遠く離れていくのだった。