金沢市新竪町にあるベーカリー【シンタテベイク】の焼き菓子講座に参加した。今回のテーマはレモンケーキ。大好きなので、自分でおいしいのが作れるようになったら最高だ。
初めに先生のデモンストレーションをひととおり見て、そのあと自分の手で実践。使う材料や手順のそれぞれに、なぜそれを使うのか、分量を変えると仕上がりがどう変わるのか、なぜこの方法なのかといったプロ視点の知識と情報を伝えてくれる。自分で本を見ているだけでは知り得ないたくさんの理屈や裏付けに触れられるのが刺激的。ちなみにボウルの中の黒っぽい粉はポピーシード(けしの実)。「見た目と食感にひとひねり加えたくて入れているけれど、別に入れなくてもいいです」と先生。
参加者全員の生地を一気にオーブンへ。焼きあがるまでの時間は、先生が別に作っておいた焼き菓子でおやつタイム。たちのぼるレモンの香りに包まれながら焼き菓子とコーヒーをいただく。至福…!
型からはずして、レモングレーズ(粉糖+レモン果汁)をたっぷりまとわせる。単に甘くておいしいからのせてるわけではなく、生地の乾燥を防ぐ、レモンの香りが飛ぶのを防ぐ、砂糖によって防腐性を高めるという効果がある。側面にたら~り流れて固まってる見た目がかわいいなと思ってやってみたら、ドバっとまとまって落ちて水たまりになってしまった。簡単そうに見えて難しい。ある程度冷めてかたまったところで、ラップで包んで持ち帰り。
家で切り分けて食べた。なるほど、ポピーシードのぷつぷつがいい感じ。これが入ってるとプロっぽく見える。表面のレモングレーズ、甘さの中にレモンの酸味がきゅっと効いていておいしい。しっとりした生地に、バターのコクとレモンのさわやかさ。コーヒーに合うわ。子は牛乳を飲みながら「レモンケーキと牛乳って合うよね~!」と喜んで食べていたのだけど、最終的に「白いところがちょっとイヤ、おかあさんにあげる」と残していた。え、むしろそこが一番おいしくない? 甘くてしゃりしゃりして絶対好きだと思ったのに、予想外だった。夫は「ぜんぶおいしい」とソツのない感想。
数日間はもつので、残りをゆっくり味わって食べよう。楽しみ。