日曜日の昼、子どもの希望で初めての吉野家へ。何の店かもよくわかってないだろうに、数日前から行ってみたいと言い出した。きっかけはトミカのおもちゃを紹介するYoutube。吉野家を組み立てて遊ぼうという動画の影響である。「吉野家のおもちゃがほしい」ではなく、「吉野家に行きたい」の方向に興味がいったらしい。
ところが店に入った途端、「おなかすいてない」「たべない」「いらない」とごねだした。最近なぜか外食時にありがちなんだよなあ、このパターン。しかしこちとら今から帰って料理する気力はゼロ。だいたい、行きたいと言うから連れてきたのにこの態度、はいそうですかと寛容になれるわけがない。券売機を前にイライラが募り、「家に帰ってもごはんはないし、お母さん何も作らないからね! 食べたくないなら食べなくていいよ、お母さんが豚丼食べてるのを横で見てなさいっ!」と怒りをまきちらす。子どもは子どもで「吉野家は、見たかっただけ。見るだけでいい。食べなくていい!」などと言い出す始末。なんじゃそれ! せめて店に入る前に言ってよ!! もうどうにもならないので店を出た。あー、疲れる。あー、塩豚丼食べたかった。
そのあと、ごねながらも必要品の買い物をしたり、別の店でお昼を食べたりしたあと(うどんならいいという譲歩があった)、ケーキ店に立ち寄り。家族それぞれが好きなケーキを選んで帰宅。
帰ってきて、コーヒーをいれて早速おやつ。食べるときに子どもがナイフを出してきて、自分のケーキを切って私に分けてくれた。え、くれるの?
あとからこっそり、「さっきのケーキおいしかった? 母の日だから、わけてあげたよ」と耳元にささやいてきた。ちょっと待って、何この振れ幅…! ピュアなかわいさに、すべての悪行をゆるす気持ちになってしまうのだった。
写真は、私の選んだチョコ&キャラメルケーキ。ちなみに、子が分けてくれたのはいちごジャムのロールケーキでした。おいしさ格別。野々市サン・ニコラにて購入。