旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


まだまだ鎌倉殿、気の合う友、教科書読み直し

一年遅れで見ている大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」が超面白くてハマっている。週に一度か二度、家族が寝静まった夜にどうにか一話分を見るスタイルで(テーマ音楽と末尾の紀行コーナーは早送り)16話まできた。ああぁ~~上総介ぇぇ!!!とか、もぉ~~義経ぇぇ!!!とか、一人で盛り上がったり身悶えしたりしている。一年前ならネット上のたくさんの声に共感したり考察したりできただろうに、リアルタイムで波に乗れなかったことが今さら悔やまれる。ちなみに、宮沢りえが悪だくみの最中にウィンクをしたシーンの可愛さは、これは絶対ネット大騒ぎだったでしょ!と思って検索。案の定たくさんの言及が見つかったので読み漁って楽しんだ。

撮りためた1年分をあきらめずに見る気になったのは、去年鎌倉殿を楽しそうに見ていた友人Sちゃんの存在があったから。彼女の口から語られる鎌倉ばなしや実朝推しのコメントを聞くにつけ、私も見るべきだな、見たうえでSちゃんともっと具体的な鎌倉トークをしたいなと思い続けていた。私が鎌倉殿を見る原動力になってる存在。そういうわけなので、ドラマを見て「ああっ、上総介えええぇ!!」みたいになったときに思いの丈をぶつける相手は、家族でもツイッターでもなくSちゃんなのだった。私の一年越しの感想に対して、「わかる、あれは辛くて悲しかったよね」とかすぐに返してくれるSちゃんラブ。

そればかりか、私が「ドラマ見てたらあらためて教科書を読み返したくなる」と言ったら、「昨日アマゾンでもういちど読む山川日本史を買おうとしたところ」って返ってきたのが、こうも気が合って思考のタイミングがぴったりな関係性ってある?って感動するほどだった。

……という話を夫にしたら、「僕もちょうどそのつもりだった」といって見せてきたのが今まさにノートPCで開いていたという図書館の資料検索画面。そこにはずらりと「もういちど読む山川世界史」の文字が並んでいた。わお。こっちは世界史だけど、どういうことよ。同時多発でわきおこった大人の教科書読み直し熱。この絶妙な符合を前に、「ああ、友人も家族も、興味や価値観が似ている人と出会えてよかった…」としみじみ思い、その勢い(?)で日本史・世界史ともポチッと購入してしまいましたとさ。届くのが待ち遠しい。鎌倉時代のあれこれを頭の中で整理しつつ、ドラマの中後半も先達のSちゃんを支えに楽しむぞ。