旅と日常のあいだ

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破魔矢で必死のおばけ退治

1月2日の朝ごはん。お雑煮ではなく普通の白米とお味噌汁にした。おせち料理のうち、子どもは黒豆と伊達巻は好きじゃないようで食べない。数の子はしょっぱいのであげてない。あまーい芋栗きんとんは好物。そして意外なことに、田作りが大好物。「カリカリのさかな、めっちゃおいしい!」と言いながらバクバク食べている。そういえば一年前もそうだったな。ハムとブロッコリーのサラダはおせち無関係。いろどりと野菜要素アップのために作った。

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神社でもらった破魔矢を、子どもがものすごく気に入って手放さない。鈴が鳴るところも嬉しいらしい。「はまや」という耳慣れない単語を覚えるまで、何度か「はみよ」「はまわ」「はやま」と間違えていたのだけど、一昼夜経ってすっかり「はまや」を身につけた。

破魔矢の用途というか目的を説明したら自分なりに理解して、室内にある子ども専用のおうち(ダンボール製)の郵便受けに挿してた。いわく、「家の中におばけが来ないように、はまやを入れておいた」とのこと。だいたい合ってる。もしおばけが近づいてきたら、鈴を振って逃がすらしい。

なるほど~って相槌を打って聞いてたら、数秒後には「おかーさん、おばけになって。はまやでおばけをとめるから。ねえ! おばけになって!」と言い出した。おばけだぞぅ~って言いながらおうちに近づく私。そのたびに子は「きゃ~~!」と本気でビビりながら、「はまやがあるから入れないよ!」と叫び、鈴をかき鳴らす。で、おばけの私が離れていくと「おかーさん、またおばけになって、こっちに来て!」。正月早々、悪魔祓いの儀式が飽きるまで続くのであった…。

おうちのドアには、子どもが作ったクリスマスリースが飾られたまま。「とらないで。次のクリスマスまで飾っておくから」とのこと。自由なマイホーム。