旅と日常のあいだ

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スーパーで買える、一口サイズの味覚糖「カヌレット」

スーパーのお菓子売り場で発見、チャック付き小袋の「カヌレット」。初めて見た。カヌレットって何だ。カヌレなの? 製造が味覚糖ということは、キャンディまたはグミ? なんだかよくわからないけど即買った。カヌレと名のつくものを見逃すことはできない。

形はまんまカヌレ。ひとつが親指の先くらいのミニサイズで、7個入り(8個だったかも)。精巧なミニチュアのような愛らしさ。

パッケージに「外はサクッ、中はもっち~り」とあるけど、私の印象は「外はシャリシャリ、中はもちもちねっとり」。表面は砂糖の衣を固めたみたいな食感で、和菓子の琥珀糖に似てる。本来のカヌレの、香ばしいガリガリ感とは違う。中は弾力強めのグミのようで、もちもち感がけっこうカヌレっぽい。

が、全体の味はやはり決定的に違う。このカヌレットはラム酒がめちゃめちゃ効いててとにもかくにもラムの味が主張してくる。カラメルの味はちゃんとする。かなり甘い。卵やバターの要素はゼロ。小麦粉の代わりにでんぷんとゼラチンを使用。なるほどね、このグミ的なもちもち食感はそのためか。

というわけでカヌレット、カヌレとは別物であることを理解したうえで食べるには面白くておいしかった。味も食感もくせになる。グミとキャンディの会社が、自社の得意分野でカヌレ的なものを再現した傑作、という感じ。ほかにはない独自性が好きだわ。ちなみに4月に発売されたものの売れ行き好調のため出荷調整を行っているそうで(公式サイトより)、道理でこれまで見かけなかったはずだ。