お昼を買いに、子どもと一緒に野々市押野のシェンブランへ。店に向かう道すがら「どんなパンが食べたい?」と聞いたら「コーンパンと、キャベツのサンドイッチ」という答え。いや、あなたキャベツが嫌いでどうやったって一口も食べないじゃん…と心のなかでツッコみつつ、「あるといいねえ」と返しながらドアを開く。
コーンパンはなかったけど、子が一番に「これがいい」と指差したのがメロンパンだった。これまでに食べたことないはずだけど、見た目にひかれたのか? ほか、キャベツとベーコンのキッシュ、チョコ入りクロワッサンなど購入。
トースターで軽く焼いてから食べた。メロンパン、表面はサクサク軽くて中はふわふわ。え、メロンパンってこんなにおいしかったっけ? 普段食べないし自分では選ばないけど、もっとこう、表面がベタベタして中はポソポソしてるというネガティブなイメージを持ってたよ。パン屋さんのメロンパンだからおいしいのか、シェンブランだからおいしいのか。いずれにせよ、先入観のない子どものチョイスのおかげでおいしさを発掘できた(ちなみに7:3くらいで子が多く食べた)。子は当然の質問として「メロンが入ってるの?」と聞いてきたけど、いや、メロンは入ってないよ、メロンみたいな模様がついてるからメロンパンっていうんだよ。
チョコクロワッサンは、焼き直したことで表面はカリカリ、中で柔らかくなったチョコクリームがバターいっぱいの薄い生地層とからみあって、最高でしかなかった。この甘さと油脂分の蠱惑的な旨さを知るのは、3歳児には早すぎる。「うへぇ、このパンはちょっと苦いなぁ」と顔をしかめるなどして私が独占。下手な芝居を信じきって心配するような表情になり、一口もほしがらない我が子の無垢さが愛しいぜ。
キッシュも、写真には写ってない紅茶のベーグルもおいしかった。行くたびに、何を選んでもはずれのない良きお店。季節や時間のタイミングによっていろんな種類のパンが登場するから、まだ出会ってないものがたくさんありそう。