旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


気分は往復2週間の離島旅。母島郵便局の風景印

今年に入ってから、ぽつぽつと離島の風景印を集めている。旅に行きたくとも行けない状況なのでせめて気分だけでも遠くにやりたくて、地理的にできるだけ訪れにくそうな場所の風景印をせっせと郵頼。

今日は、東京小笠原諸島の母島簡易郵便局から、風景印入りのはがきが返ってきた。

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島にある乳房山(標高462.6メートル)、マッコウクジラの尾、天然記念物の鳥ハハジマメグロ。これ、風景印依頼の手紙を石川県で出したのが1月4日。1週間後の11日にやっと先方について消印が押されて、再び石川県に戻ってきたのが8日後の19日。日本国内のあて先でこれだけ日数がかかるところもなかなかない。

ちなみに母島がどこにあるかというと、

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改めて、びっくりする遠さだった。ここも日本なの?っていう位置だった。交通手段は船のみで本州との直通便はない。東京(竹芝港)から24時間で父島へ、乗り換えてさらに2時間で母島へ。運行は週に4~5日(毎日ではない)。時間がかかるわけだわ。これだけの時間と交通手段がかかってるのに、はがきの送料は63円。自分で運ぶ手間にくらべてなんという安さ!! 

私の代わりに船を乗り継いで母島まで行って帰ってきたはがきを眺め、山やクジラや鳥の姿を頭に浮かべ、はるかな地に思いを馳せている。家にいながらできる風景印の旅、みなさまもいかがでしょうか。