旅と日常のあいだ

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愛すべきぎんなんの季節

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秋の味覚といえば、私にとって栗と並んで重要なのがぎんなんである。殻付きの実を10粒ほど新聞紙で包んで電子レンジで1分。だいたい殻が割れて手で簡単にむける。あとは塩を振って食べるだけ。

ああ、ぎんなん! 弾力のあるムニムニした食感が好きで好きでたまらない。ほかの何ものとも違う唯一無二性がある。と、書きながら、このムニムニネチネチ感はカヌレに通じるものがあるかも……と思いつく。だから私はカヌレが好きなのか! というか、全般的にムニムニネチネチしたものが好きなのだよな。カヌレしかり、ういろうしかり。

加熱前の殻付きぎんなんを子どもに見せて、「これ、ぎんなんっていうんだよ。散歩したとき、イチョウの木の下で不思議なにおいがしたの覚えてる?」と聞いたら、「あ、神社に行ったときだ。これ、ぎんなんの木のやつ?」。「木の名前はイチョウだけど、そこに成る実はぎんなんっていう名前だよ」と説明しつつ、そういえば桃やりんごや栗は木と実の名前が一致してるのに、イチョウとぎんなんはそうじゃないんだなあと気づく。桜とさくらんぼもそうか。いったいどんな規則性があるのかないのか、あとで調べてみよう。

殻を割って見せたら、中から緑色のものが出てきたことに「うわぁ…」と驚いていた。見た目に興味をもってさわってみるものの、食べたがりはしない。(私もまだあげるつもりはない)

子どもの興味は、どちらかというとイチョウの葉っぱのほう。散歩で拾った落ち葉を紙の下におき、上から色鉛筆で塗ると形が浮き出てくるのを楽しんでいた。面白いよね。