旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


ぎっくり腰になったっぽい

それは予告なくやってきた。たぶん、十年ぶり二回め。

昨日の日中から腰がなんとなくだるく、今朝起きたらやや痛みあり。寝違えたのかな?くらいでさほど問題視していなかったが、昼過ぎにうがいをしようと前かがみになったところで予定外の痛みに襲われた。前傾した上半身を支えられず、洗面台のふちにとっさに両肘をつく。「何これ、もしかしてやっちまったのでは」と震える。もう十年くらい前のこと、セーターを手洗いすべくやはり洗面台で前かがみになった瞬間に腰にピキッときた経験がよみがえる。

そのあと痛みが明確になってきて、立ったり座ったりはもちろん、歩くのすら普通の動きができなくなった。腰に振動を与えぬため、できるだけ体を揺らさないよう、すり足で移動する。すすすと進み、机の前でカクカクと動いている自分が、からくり仕掛けの茶運び人形に思えて笑えてくる。

カクカクしながらバスに乗り、腰かける動作に顔をゆがめ、立ち上がる動作で顔をしかめ、フーフー言いながら帰宅。痛みにフタをして保育園へお迎えに行き、再び無事に帰宅。ああよかった、もう外出の用はない。なんとかミッションクリアやで。救急箱にあった湿布を貼り、十年前のぎっくり腰で使ったコルセットを探し出して装着。締め付けがものすごいんだけど、効いてるのか苦しいのか紙一重。正しい装着感が不明である。しかし確実に言えるのは、巻いたコルセットの上にいらん肉がのってる!ってこと。それもたっぷりと。10年前はこんなじゃなかった気がする。このシルエットは、ほとんどミシュランのキャラクター。鏡の前であぜんとしたが、これが現実よ。

手抜き晩ごはんと手抜き家事を済ませ、なんとか子を風呂に入れ、寝かしつけしながら自分も寝てた。ハッと起きようとして腰痛マンなことを忘れており、起き上がれずにウッとうずくまる。痛みが悪化している……。

湿布&コルセットでは対応に限界あり。ほっといても良くなる気がしないので、明日になったら整形外科を受診しようと決める。初診でも24時間ウェブ予約ができる医院を見つけ、事前のスマホ問診も送信した。便利な世の中よのう。痛みの程度を答える選択肢が、【1】耐えられる~【10】これまでの人生で最大の痛みまたは想像しうる最大の痛み、みたいな10段階だったのだけど、幅が広いし超主観的だし、現在のこれが4なのか5なのか6なのか、真剣に迷ってしまった。

と、このブログを書いたりスマホをみたりで小一時間じっと座っていたら痛みが薄まってる。もしやピークを過ぎたか? まさかいきなり治っちゃった? 淡い期待を抱いて立ち上がってみたら、ちゃんとじゅうぶん痛かった。ちゃんと、ってこともないけど。

今から寝て、明日の朝になったらすっかり治ってる!ってことにならんかな。ないよな。今回のことでひとつよかった点を無理やり挙げるならば、コルセットで下腹~腰を締めていることが抑止力となり、夜遅くにアイスを食べるという悪癖を防げていること。めざせ、脱ミシュランくん。しかしその前に、脱ぎっくり腰。