旅と日常のあいだ

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ぽすくまの新1円切手が楽しみ。現行の前島密は不滅。

昨日あった「新デザインの1円切手を販売決定」という報道発表。郵便趣味を持つ者としては超衝撃的なビッグニュースだった。現行の1円切手はのりで貼る前島密だけど、新デザインは郵便局のキャラクター「ぽすくま」でシール式。これも時代の流れなのか……前島翁よ、さようなら!! と思ったら、デザイン差し替えではなく2種類の並行販売ということだった。なんかホッとした。

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▲2021年4月14日発売「グリーティング(シンプル)」

 

1円切手といえば郵便の父・前島密。ほかの料金のデザインが何度変わろうと前島密だけは70年間ずっと変わっていない。郵便制度の象徴的な存在としてこれからも未来永劫に不変だと思っていたから、ぽすくまに取って代わられるとはなんという下剋上かとびっくりしたわ。

普通切手の前島1円は期間も枚数も限定なし。一方、4月発売のぽすくま1円は年に数回発行されている「グリーティング切手」という種類のひとつで売り切れ次第終了。切手50枚で1シート、販売はシート単位(切手1枚だけ、という買い方はできない)。50枚は多すぎるとビビりそうになるものの、1枚1円ってことは50枚で50円なんだよね(当たり前)。安っ! もはや切手ではなく普通にシールとして使っても元をとれそうな気がする。100円ショップのシールだって100枚も入ってないんじゃない?

私は普段から1円切手、2円切手をよく使うので、このぽすくま1円切手はたくさんほしい。10シートはほしい。前島密も悪くないけどシールの利便性が上回る。ちなみに発行部数は200万シート。多いのか少ないのかわからない人への参考数値として、先日発行された人気のムーミン84円は330万シート、例年出ている「春のグリーティング」84円は270万シート。これらに比べたらぽすくま少なすぎ!すぐ売り切れそうで不安だ。単価も低いし、ふだん切手なんか使わない人が話題性に乗じて買いに走るんじゃないだろうか……心配しすぎかしら……。

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▲日本橋郵便局の風景印。郵便局前に「郵便発祥の地」という前島密像が立っている。この風景印に合わせる切手はやはりこれしかないよね、ぽすくまじゃダメだよね。

ところで、これを機に日本郵便のプレスリリースをあれこれ眺めていたら、昨年12月発行の切手に事実とは異なるデザインがあった旨のお詫びとお知らせがあった。楽器の色を塗り間違えたという話なのだけれど、切手の世界というのは、見る人はじっくり見てるし、知らない人はまったく知らないものであることよなあ。

特殊切手「楽器シリーズ第3集」のデザインについて - 日本郵便