旅と日常のあいだ

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すき焼き肉とイッタラの損得計算

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ひょんなことから贈答用のすき焼き肉をもらった。自分宛てのギフトではないけれど、運良くこぼれ球が転がってきたような感じで受け取ることになったもの。細かい脂が均一にはいった見るからに上等な牛ロース、これは間違いなく今年のラッキーエピソード暫定第一位だね(1月15日現在)。出来心でお値段を調べてみたところ1万円相当のお品だった。お高い! 自分じゃ絶対買えない……!!

というわけで夜は家にある材料ですきやきにした。しかし急なことで春菊も焼き豆腐もネギもしらたきもないので、白菜+エリンギで。それは全然いいんだけど、残念なことにはお米を切らしていてごはんが炊けず、締めに最適なうどんの買い置きなどもなく。冷凍庫にお正月用についたお餅があったのでこれを主食とした。そういえば今日は1月15日の小正月、この日は鏡開きのお餅を食べる風習がある日だしちょうどよかったかも。あとづけだけど、そういうことにしておこう。ていうか3人家族の家にお米も麺もないってどういうことなのか。ちなみにラーメンもスパゲティも小麦粉もなくて、明日から何を食べるつもりなの?っていう状態。切実に、早く買いに行かねば。

牛肉の余韻に浮かれながら食器を片付けていたら、手元がすべってお皿がパーンと飛んでいった。ああっ、お皿が宙に浮いている、床に落ちる、床に当たる、そして割れるぅぅ!ってコマ送りの動画を見てるような鮮明さを伴って、お皿はきれいな真っ二つになった。ガビーーーンていう効果音がはっきり聞こえるようなショック。お気に入りのイッタラよ、さようなら……。割れたお皿の値段を思い返しつつ、でもお肉で1万円分プラスになったようなもんだから全体でみたらお釣りがくるよ、とみみっちい計算をして自分を慰めるのでした。今年のショックなエピソード暫定第一位(1月15日現在)。