旅と日常のあいだ

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終わりのない雪かきと、雪道の保育園お迎え問題

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3日前からの大雪がすごいことになってきた。金沢では平地でも45センチの積雪で、道路も駐車場も公園もまんべんなく真っ白。北陸新幹線はついに、開業以来初めての雪による運休が決まった。うちの車はこのとおりの埋もれっぷりで、日中、上の写真の状態から雪かきをスタートした夫が「とりあえず終了」と戻ってきたのはなんと2時間半後。重労働! 雪かきのさなかにも雪は降り続いており、やれやれやっと終わった~って顔を上げたらまた雪が積もっているわけで、このエンドレスな無常観を知っているからこそ「雪国の人間は忍耐強い」と称されるのであろうね…。

雪の日の何が大変って、保育園への往復。私は車を運転しないので選択肢は徒歩またはベビーカーなのだけど、昨日はこれまでのお迎え史上でもっとも困難を極めた一日だった。積雪は20センチくらいで、大きい道路は融雪装置によりシャーベット状になった雪がぐちゃぐちゃ。細い道路は踏み固められてガチガチツルツルの部分と雪がこんもり残った部分が共存。歩道は一切除雪されておらず、人の長靴の抜けあとだけが点々としている状態。どこを選んでも悪路でしかない。1歳児が自分の足で歩ける状況ではないし、抱っこしたまま滑って転んだら一大事なのでベビーカーを使ったのだけど、初めて雪道を歩いてみてつくづく実感したのが、ベビーカーって車高が低いのねってこと。そして車輪に雪がつくと全然まわらない!

はじめ、未除雪の歩道に果敢に踏み込んでみたのだが、雪を押しのけながら少しずつでも前進できるかなと思ったら全然だった。前にも後ろにも動けず方向転換もできなくなり、雪の中にたたずんだままめっちゃ焦る。「あーなるほど、立ち往生ってこうやって起こるのかー」などと納得している場合ではなく、フンッ!と子どもごとベビーカーを持ち上げて、ガリガリツルツルの車道へ移動。ひー、足元もタイヤもすべるよ~、お願いだから車はこないで~!と祈りながら進んだのだった。何事もなく無事に帰宅できたときには心底ホッとしたわ。ちなみにベビーカーに乗った息子当人は座席が揺れるのも雪が舞うのもおもしろいらしく、道中、足をバタバタさせて笑っていたのが救い。ベビーカーから降ろした途端、満面の笑顔で「もういっかい!」とリクエストしてきたのは困りものだけどね(←丁重にお断りした)。

土曜日の今日は仕事が休みなので一歩も外出せず。今日が返却期限の図書館本はオンラインで延長手続きをし、それ以外に急ぎの用はないので家で静かに過ごした(実際は、しゃべりまくる&走り回る子どもと遊んでいたので静かさとは無縁だったけど)。 今は夜、家の周囲からは誰かがスコップで雪をかくズズズ、ゴリゴリ…という音だけが聞こえてくる。相変わらず雪は降り続いている。次の出勤&保育園の日までに状況がよくなりますように。切実。