石川県のお正月に欠かせないお菓子「辻占」を今年も食べた。３つ選んで、お菓子の中に入っている紙をひらく。書かれているのは単純な運勢とかアドバイスではなく、ちょっと詩的でいろいろな解釈ができるフレーズ。
私が引いたのは……。
思いがとどく
あなたとならば
良きともとあそべ
私の目はハッと見開かれ、胸の鼓動がぐわーっと高鳴るのをはっきり感じました。何この熱くてまっすぐなメッセージは！ これもう完全に、鬼滅の刃の世界観よね！？ 瞬間的に頭によぎったのは煉獄さんの顔。そして戦いに命をかけた柱たちの顔……！ そう、私は年末年始で鬼滅の刃にすっかりハマりこんだのだった（年末年始に映画鑑賞＆原作コミック全巻読破）。どんな苦境にあっても決して前を向くことをやめず、何度でも立ち上がり、人から人へ思いをつなごうとする彼らの姿が頭から離れない。一人じゃできなかったけど、あなたがいたから、仲間がいたからできたというシーンがたくさんあって、思い出すだけでまた胸がどきどきして涙が出そうになる。柱や隊士たちみんなの心にあった信念が、まさにこの「思いはとどく、あなたとならば」だったよ、うわーんまた泣きそうだよ～。
と、日常の至るところに何かしら鬼滅の要素を探してしまうくらいにはハマっている。夫と箱根駅伝を見ながらも、何かがきっかけとなって伊黒さんと蜜璃の名シーン再現とかしてしまったし。何がきっかけだったのかさっぱり思い出せないし、隣で妻がいきなり「君はたくさんの人の心を救済している、胸を張れ。俺が誰にも文句は言わせない」「わーんうれしい、私、伊黒さんが好き。生まれ変わったらお嫁さんにしてくれる？」「もちろんだ、君がいいと言ってくれるなら」とか言い出したら反応に困るよね。でもやってる当人はとても幸せな気持ちなので生暖かい目で見守っていただきたい。
何の話かわからなくなってきたけど、辻占および鬼滅の刃のメッセージはしかと受け止めました。信じるべき人を信じ、まっすぐ前を見て思いをつらぬく姿勢の潔さ、美しさよ。あと、前述の伊黒・蜜璃カップルがかわいくて好きすぎてニヤニヤしてしまうのを抑えられないんだけど、どうしよう。彼らの関係性に萌え死にそう…というこの思いをまっすぐつらぬくってことでいいのか。
