野々市のカフェレストラン【シェクープル】でランチ。祝日の11:30に予約していったのだけど、着いてみたら私たちのテーブル以外は満席だった。何度来ても何を食べても本当においしいので人気ぶりに納得。食べてる最中からもう、また次も来たくてうずうずしてしまう、それくらいおいしくて居心地のよいお店。静かで品があって、でもまったく堅苦しくなくて小さい子ども連れもすんなりなじんでいる雰囲気が好き。
なんといっても、卵ふるふるのオムレツライス(オムライス)が看板メニューなのでそれを頼むことは決めていた。が、オムレツライスにも種類があるので迷う。トマトソースかデミグラスソースか。きのこたっぷり、ウインナー添え、あるいは煮込みハンバーグ添えというオプション。はたまた、若鶏ときのこのクリーム煮込み添え、ツナとほうれん草のクリーム煮込み添え。どれもそれぞれおいしいに決まってる、だからどれを選んでも後悔はないはず、それゆえにどれかひとつを選ぶ決め手が難しい……が、今日の気分はハンバーグ。「自家製煮込みハンバーグ添えオムレツライス」にした。
お客さんは20名くらい、シェフは1人。注文してから料理が出てくるまでが長くて、時計を見たら30分ほど経ってた。そんなに? 友人としゃべりながらなので苦痛ではなかったけど、急いでいる人には不向きなのでそのつもりで。
ケチャップライスの上に鎮座するオムレツ、そしてソースをまとったハンバーグ。この組み合わせにときめかない人がいるだろうか? 見ただけで、もうすでにおいしい。
オムレツにナイフを入れるときのドキドキ感ときたら。ふるんふるんの玉子が現れて、さらにときめく。あー、幸せでしかない。
食べ終えて、次はデザートを選ぶ。ガトーショコラやシフォンケーキもいいけれど、シェクープルでデザートといえばなんといってもパフェ。メニューは季節で変わって、秋のこの時期はいちじくやシャインマスカットや栗を使ったものが数種類あるのだけど、ここはさほど迷わない。なぜなら私は何よりも栗が好きだから。栗感がもっとも高いもの、というと、「秋パフェ・ブラウン」でした。
栗の渋皮煮が3つ分くらい入ってる。贅沢! 中に隠れているのは栗ジェラート、これまためずらしい。どっしり濃厚なガトーショコラが散りばめられ、たっぷりの生クリームにチョコレートソースも。その名のとおりのブラウン素材が層になって、どこをどう食べても余分なものなし、好きなものしか入っていない天国のようなパフェだった。すばらしすぎる。
一方、友人が食べていたデザートもすごかった。「ザクザクナッツとガトーショコラのパフェミルフィーユ」という名前なんだけど、メニュー表で文字を見ただけでは想像できないビジュアル。隣テーブルのお客さんが食べているのを見て「!!??」ってなり、ちょっとこれは自分の目でも確かめてみたい……ってことで注文したもの。
グラスではなく、ちょっと深さのあるお皿にのって出てきた。すべてをドーンと盛り合わせました!というこの見た目。「パフェ」って自由なんだなー。大きめにカットされたパイ、アイスクリーム、生クリーム、ガトーショコラにナッツにチョコレートソース。このとき友人が話題にしていたのは「家でヨーグルトを食べるときに砂糖やはちみつは使わない。カロリーを控えたいから」ってことだったんだけど、いやいや、このミルフィーユパフェの前ではそんな微々たる心がけは無力に等しいわ~。
デザートをすっかり食べ終えても、まだ胃袋と気持ちに余裕あり。すぐ近くの土九に寄ってたい焼きを買った。友人とふたり、さっそく車の中で食べる。カロリーがどうとか言ってたのはどの口なのか。どれもがおいしくてうれしい時間だった。食欲の秋、ばんざい。