旅と日常のあいだ

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宮城のご当地食材「あぶら麸」で丼を作ったものの……。

見かけるたびに気になっていた「あぶら麩」なる食材を初めて買ってみた。これまでに聞いたことも食べたこともなかったけれど、その名のとおりお麩を油で揚げたもので、宮城県のご当地食材らしい。私はお麩が好き。車麸も、生麩も、すだれ麸も好物だ。

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あぶら麸。油揚げのようにもパンのようにも見えるけれど、パリパリに乾燥している。煮物や味噌汁に入れるとコクが出ておいしいらしい(袋に書いてあった)。私は初調理なので、これまた袋に書いてあったとおりの「あぶら麸丼」を作った。あぶら麸は輪切りにし、水で戻して軽くしぼっておき、あとは親子丼の要領で。玉ねぎとあぶら麸に甘辛いつゆをたっぷり吸わせて、そこに溶き卵を入れるだけ。

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あぶら麸丼の完成。味付けは親子丼を想像してもらえばよい。初めて食べるあぶら麸は、モッチリ感もトロトロ感もあって好きだった。

……が、実は調理の手順を致命的に失敗してしまい、出来栄えとしては100点満点中20点くらいだった。甘辛いつゆであぶら麸を煮込むのが正解なのに、そうすればかんだときに味がじゅわっと染み出て最高なのに、なぜか私は水であぶら麸を煮て(煮るっていうかゆでてるだけ)、溶き卵とつゆを最後に入れるという痛恨のミスをおかしたのだった。卵が固くなる前に火を止めたので、味が染みる間もなく調理終了。ちーん。おかげで味が行方不明だったわ……。絶対にもう一回つくる。

食材としては、食感も、コクうまなところも、扱いやすい点も好みだった。ほかのレシピにも挑戦するつもり。

仙台麩(あぶら麩)・小

仙台麩(あぶら麩)・小