旅と日常のあいだ

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赤ちゃんの手のひらのほこり取りが好きすぎる

赤ちゃんのいる生活が始まって初めて知ること、経験することは山ほどあるけれど、そのひとつが赤ちゃんの手のひらに溜まるほこり問題。知識としては知っていたけど、私の想像とは違っていて軽い衝撃だった。

赤ちゃんって、手をグーのかたちで握っているのが基本姿勢。指を入れてそっと開いてやると、手のひらにほこりを握っている。赤ちゃんは小さくて柔らかくて肌もすべすべ、甘いようないい匂い。だから、その手に隠し持っているのは、ふわふわと柔らかい白い綿毛のような可愛らしいほこり……だと思っていたら、まったくそうじゃなかった。

まず、手のひら全体が湿っぽい。すべすべじゃない。考えてみたらそうだよな、ずっと握りしめてて風通し悪そうだし、しかもその手指をいつも必死にしゃぶってるし。その湿った密室で圧縮されたほこりは、ふわふわと手のひらに載っているのではなく、手のシワに埋まるように密着している。そっとつまみ上げるなんてことはできず、シワを伸ばしながらこすり取る感じ。それが手のひらだけじゃなく、指と指のあいだにももれなくついてる。タオルやガーゼの繊維、赤ちゃんの細い髪の毛などがミックスされたもの。白いふわふわというのは幻想で、実際のところはしっとり湿っぽい灰色のほこりくずなのだった。

さらに予想外だったのが、手のひら全体から汗混じりのすっぱいにおいがすること。これも考えてみたらそうよね、湿った状態をキープしてるわけだもんね。ところがこのにおいが嫌いじゃない。むしろ好き。というか正直にいうと大好きで、ふとかぎたくなってしまう中毒性がある。「ちょっと手を見せて~」とか言いながら子の手を開き、湿ったほこりを取り、鼻を近づけてすっぱさを確かめる一連の流れ。においをかぎながら恍惚としている自分が怖いんだけど、育児ブログとか見てるとそういうママは少なくないみたいだ。

自分が我が子の手のひらを好んで嗅ぐようになるとは思いもしなかったよ。しかも一日に何度も。ところが赤ちゃんが手のひらをギュッとするのは生まれながらの反射行動で、生後4~6ヶ月ほどで消えてしまうのだ。そしたらもう、知らないうちにほこりが溜まることも、すっぱいにおいが籠もることも減っていくんだろうな。ちょっと寂しいけど、その頃にはまた別の新たな発見があるに違いない。子育てって永遠にその繰り返しなんだろうな~と思う。

さて、そろそろ手のひらをチェックしてこよう。うずうず。

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関係ないけど、土曜日に食べたたい焼き。いつも2種類買って、夫と半分ずつ食べている(一人一尾分←たい焼きの単位ってこれで合ってるのか?)。昨日はりんごカスタードと粒あんだった。