友人とお昼を食べることになり金沢は片町にあるグリルオーツカへ。金沢発のご当地グルメが食べられる店として、「まっぷる」にも「るるぶ」にも必ず載ってる老舗の洋食店。何が有名って、ハントンライスというメニュー。名前は知っているけれど、私はグリルオーツカもハントンライスも初めてだった。
土曜のランチなので混むだろうと思い開店時刻の11時より少し前に到着。店員さんが出てきて「お食事の用意は11時からですけれどもどうぞ」と席に案内してくれた。すでに何名かはお客さんが着席してた。大人気。
で、友人も私もハントンライス(小)。メニュー表に「小でも十分なボリュームです」的なことが書いてあったのと1時間前に家でお餅を食べてしまったことによる判断だ。ほかにカレーとかグラタンもあって、洋食屋さんで食べるそれらはきっと美味しいだろうなあとかなり心惹かれたけれど初志貫徹でご当地の味に挑戦。ちなみに、見渡す限り10名ほどいたお客さんも全員ハントンライスを注文していたよ!
さて、ハントンライスがやってきた。シルバーの楕円のお皿に「ザ・洋食店」を感じるわ。 ケチャップごはんに薄焼き卵、その上にマグロフライとエビフライがのってケチャップとタルタルソースがかかっている。洋食のステキ要素を詰め合わせた感じだな。小サイズとはいえご飯茶碗2杯分くらいはありそうで、食いしん坊の自覚がある友人も私も完全なる満腹状態になった。ケチャップに加えてタルタルソースの酸味が効いており最後の一口まで美味しく食べた。
店を出るときにはほぼすべての席が埋まっているようだった。このあと腹ごなしも兼ね10分ほど歩いて尾山神社へ行く。お参り後、ひらみぱんが近いのでカヌレを買いに、と思ったところで猛烈なあられに見舞われる。この中を歩くのはもう無理!ということであっさり断念し、軒先で雨宿りしつつ街なかに戻った。その頃にはまた傘がいらない天気になっていて、ああ北陸の冬空は本当に気まぐれであることよ。
ハントンライスのハンは「ハンガリー」、トンはフランス語で「まぐろ」が由来。でも金沢で最初に生まれたハントンライスはマグロではなく白身魚のフライだったらしいし、そもそもハンガリーにはこのような料理はないみたい。ともあれ美味しい組み合わせであることは間違いないし、ほかの店のハントンライスも試してみたくなった。
【グリルオーツカ】金沢市片町2-9-15