ホットサンドメーカーを買ったという話をしたら、「ぜひ肉まんを焼いてみるべし」との提案を受けた。肉まん! 肉まんって、ふわふわ・ふかふか・ふっくらが持ち味なんじゃないのか。それをわざわざプレス&ぺちゃんこにするなんて。肉まんのアイデンティティを真っ向から否定する暴挙、そんな罪深いことができるわけないじゃない。
こんなにふっくらして、真っ白で純真無垢な肉まんを、
直火で熱した鉄の拘束具でバチーーンとはさむ残酷さ。許せ、肉まんよ。
ホットサンドメーカーをひっくり返して両面を焼き、おそるおそるフタを開けてみた。ああ、ふっくらさは見る影もない。焦げ目はお花模様みたいでちょっとかわいい。
箸でつかんで、がぶりと食べてみた。両面にバターをつけて焼いたから表面はカリカリだ。カリカリの香ばしさのあとに、小麦の味。そしてすぐに具に到達。一口で一気に、カリッ・もそもそ・じゅわ~が味わえる。
なんということだ。肉まんのホットサンドメーカー焼き、これは素晴らしくおいしいぞ。
肉まんを焼くなんて意味がわからんよと思ったが、これは、初めて焼き小籠包に出会ったときの衝撃に似ているね。それを焼いたら台無しじゃないの?と思わせて、台無しどころか、まったく新しい価値が生まれるという。「まったく新しい価値」とか言いながら、実はこれ、おやきに似ている。あー、おやきね。それならおいしいに決まってるよね!
これを試すためにレンジでチンするチルド肉まん(5個入り)を買ったのだが、そして初回はレンジでチンした肉まんをホットサンドメーカーにセットしたのだが、二回目以降はレンチンなしでそのままセット。どちらも味や食感は変わらないように思われた。どちらにせよ、焼き肉まんは異様においしい。
五回目に食べたときは、ホットサンドしている時間がなかったのでレンチンのみで食べた。焼かない肉まん、つまり普通の、ふかふかと柔らかな肉まんだ。そうしたらあなた、これがまたハッとするおいしさだったのである。ふわふわのアツアツを手にもって、ハフハフしながらぱくっとかみつく肉まんの、そうだそうだこれが肉まんだ! ふわわ~ジュワワ~。
というわけで、ホットサンドメーカーで焼いた肉まんとそうでない肉まん、好き嫌いの優劣はつけられないが、ともかく試す価値はある。同時に、「こんなものをはさむなんて!」という新機軸の具も探し中。