JR青春18きっぷのポスターはいつもいつも素敵だが、その25年分のビジュアルと制作秘話をまとめた本が出ていたので即購入。これはいい。浸ってしまう。10年とか15年前のポスターでも、今も鮮明に覚えているものが結構ある。ドキドキするし、涙が出そうだ。なんだろね?
実際の18きっぷ旅は、行き先によっては車内が混んでるわ席取り合戦が激しいわ、意外と落着けないことも多い。着いた先や乗り換え駅に何もなくて暇を持て余したり、帰りの車中では飽きて疲れて寝てばっかりだったり。だけど、「鈍行列車に揺られて遠くを目指す」ことのイメージってなんかいいんだよねえ。急ぐ理由もなく、目的地も思いつき。ただ時間だけがたくさんあって、知らない車窓を眺めながらぼんやりと考えをめぐらせるような感じとか。(ああ、それこそが青春なのかしら!)
「青春18きっぷ」ポスター紀行/込山 富秀 (講談社)
1枚の写真を撮るために何日も待機するだとか、撮影ポイントを探してしまいには穴を掘る(そして三脚を土に挿す!)だとか、ポスター制作にかけるあれこれがおもしろいです。