久々に綿矢りさの小説を読んだ。「かわいそうだね?」文藝春秋。もーなにこれ、ものすごく面白かった!!
主人公は30歳手前の女性、デパートのファッション売り場で働いている。あるとき、恋人が自分の家に元彼女を居候させると言い出した。当然ながら反対するのだがなんやかんやと言いくるめられるうち、現在の彼女である主人公は、元彼女への同情やら応援やらの気持ちがわいてくる。
が、それで丸くおさまるわけがない。ラストにはいろんなものがパァーンと爆発するんだけど、その様子、その表現が痛快そのもの。面白い!読みながら何度も膝を打ちそうになったし、綿矢りさカッコいいわ〜と思った。いやあ、こんなに面白い人だったのね。
たとえばこんなフレーズ。
「さあ、なにか気分転換を。ていうか気分どころか、私の人生を変えるくらいの圧倒的にスカッとした電気ショック的転換を。」
これはワクワクしてしまうでしょ!ちょっと、しばらく綿矢りさにハマりそう。