スペイン旅行の二日目、午後。前回のブログはこちら。
旧市街をぶらぶらと歩き、行こうと決めていた靴屋さんへ。La Manual Alpargatera (ラ マヌアル アルパルガテラ)。
エスパドリーユの専門店で、色もデザインも素材も非常に多彩なものが壁面いっぱいにそろっている。店内は大盛況、試着の順番を待つ人でいっぱい。スペイン語の心得はまったくないけれど挨拶だけは元気に「オラ~!(こんにちは)」って言ってあれこれ品定めしていたら、おそらく日本人客も多く来るようで、現地の店員さん(目がくりくりしたおじさん)に「チョットマッテネ」と日本語で返された。
履いてみたい色があったので、ガイドブックのスペイン語講座を見ながら「ロホ、ネグロ、」って伝えたら、「ハイハイ、赤と黒ね、チョットマッテネ」。試着の末に、真っ赤なぺたんこ靴(11ユーロ)と、黒いベルベットのサンダル(49ユーロ)を購入。安い。
8月のスペイン、まだまだ明るい午後7時。日が高くて、夜はまだ先で、ホテルに戻る気がまったく起こらない。目についた「ワインとタパス」の看板に惹かれ、ドアが開け放たれたバルに入ってみる。きたきたきたよ、念願の、本場の、スペインバルに!
美人店員さんが、気さく。満面の笑顔で応じてくれてとってもうれしい。日本から来たの?との問いかけにそうだと答えると、美人おねえさんの口から出てきたのは片言の日本語で「イタダキマース」、そして「チョットマッテネ」。なんなの「ちょっとまってね」って、さっきの靴屋さんといいバルセロナで流行ってるのか? 日本人といえば「チョットマッテネ」なのかい?
まずはサングリア!そしてピンチョスいろいろ。カウンターに並んでいるのを、「これ」って指さして注文する。くりぬいたミニトマトにレバーペーストを詰めたのが美味しい。
そして生ハム様。このあと毎日続くことになる生ハム祭りの、これが幕開けであった。まー美味しい。厚みがあって、しっかりとした歯ごたえがあって、塩気がある。確か白ワインも飲んだのだったかな、なかなかご機嫌な気分になって通りを歩き、あ、ここにもガウディの建物があるねって眺めながら、メトロでホテルに帰る。
ガウディ作「カサ・バトリョ」。波打つ曲線が、なんだか人魚のお城っぽい
初日から盛りだくさんなバルセロナ、ホテルの部屋に着くなり何もせずベッドに横になって寝てしまい、深夜に起きて、ガラス張りの破廉恥シャワールームでシャワーを浴びて、それからやっと、ちゃんと寝る。夜遅くまで明るいから何時まででも活動できそうで調子がくるうわ、って言いながらも今のところは元気そのもの、そういえばここまで時差ボケもなし。
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