旅と日常のあいだ

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ロンドン08 バッキンガム宮殿、交替未遂と馬の落とし物

ロンドン旅行記第8回、滞在4日目のこと。前回の記事はこちら

 かの有名な「衛兵の交替」を見るべくバッキンガム宮殿へやってきた私たち。ロンドンに来たからには、バッキンガム宮殿に行かねばならんだろう!手元のロンドンガイドブックを開いてみても、巻頭特集の1ページ目にまず「イギリスの象徴、バッキンガム宮殿。赤い制服の衛兵による交替式はロンドン旅行のハイライト!」って書いてあるし。

ちなみに赤い制服は夏のもので、冬場の衛兵さんはグレーのロングコート姿になる。さらに、交替式は夏は毎日行われるが、冬はそうではなく隔日開催である。ここ重要! 当然、それくらいの調べはついているのである。なめてもらっては困る。なにしろ「今回のロンドン旅行でやりたいこと三カ条」のうちのひとつであるからして、衛兵交替見物への準備に余念はない。11時30分からの開始に備え、ベストスポットである宮殿フェンス前に10時45分にはスタンバイ済みというそつのなさである。

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バッキンガム宮殿。フェンス前は思いのほかすいていた。「いやあ、早く来た甲斐があったね」 「火曜だし、平日だからかなあ」 「観光のハイシーズンでもないしね!」 「今朝は寒いしね!」 今にして思えば、あきれるほどのポジティブシンキングである。

しかしそれにしても。これはあまりにも、人が少なすぎではないだろうか。

まさか。 胸にふとよぎる嫌な予感。

フェンスの向こうに何やら看板が出ていたので近づいて見てみる。

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「!!!」 「TOMORROW」って書いてある……??

いやあ、笑った。どうみても、明日の11時30分からですと書いてあった。 今日じゃなかったーー!! 「隔日開催」の、今日は「開催なし」の方だったかーーー!!

もうねえ、不思議なくらい間が抜けてたなあ私たち。そもそもどうして今日なら大丈夫だと思ったんだろうね?  今日は14日、火曜日。ガイドブックには「隔日」としか書かれておらず、どこかで「開催は偶数日」と見たような気がしたんだけど、これがまた不思議なくらい、私とNとどちらがどこで見たのか思い出せもしない。確認もせずに今日だと思いこんで、そのために早起きして計画的に地下鉄を乗り継いで意気揚々とやって来て、そしてこのオチ。計画がくずれていく。そりゃあすいてるはずだよね!

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名残惜しいので、ポツンと立っていた衛兵さんを撮影させていただいた。 交替でも何でもない、おひとりでの移動姿である。これが冬用の制服ね。

「また明日、来られたら来よう!」と笑いながら、次の目的地であるウェストミンスター寺院に向かう。徒歩圏内なので、宮殿前の広場を抜けててくてくと歩く。途中で偶然、衛兵ならぬ騎馬兵の交替式が始まるところを目撃(宮殿近くに、騎兵隊本部という場所があるのだった)。

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赤いマントの7騎

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その向かいに、黒いマントの7騎 Nとふたりで、「それぞれどちら派につくか」ということを決める(決めて何をするわけでもなし)。向かい合った赤と黒の騎馬兵がでかい声で互いに口上を述べ(ときの声?)、わあ勇ましいなあとか思ってたら騎馬兵とは別に騎馬警官がやってきて交通整理をはじめた。集まっていた観客が割れて道ができて、赤マントと黒マントの騎馬兵たちが行進を開始。

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ひづめの音を響かせながら騎馬兵が進む。中世ぽくてカッコイイ

ふだんは見ない馬の隊列に、私もNもなぜかやけに興奮。こんな街中を馬の集団が歩いているってすごいよね、騎馬兵団がどこへ行くのか後をつけてみよう!と駆け足になって後ろを追う。子どもか。 しかしそうやって馬のお尻を追いかけていると、いやおうなく視界に飛び込んでくるのが彼らの残していくフンである。それも大量。そしてホカホカ。よくもまあ任務中に知らん顔してそんなに出せるよねっていうくらい、道中がウ〇コだらけ。 「くさっ!」 「うっ、もう無理!」 「くさいから、追いかけるのはもうやめよう」 「そうだね」 ……子どもか!

このあとウェストミンスター寺院へ、そしてメリルボーンへ行く話はまた次回。